平成30年12月21日実施
三芳町の空師さんより、川越市内にお住まいのお客様の自宅屋敷内にある目通り250cmのカシ1本を年内に枝下ろしして欲しいとの依頼がありました。
11月末に空師さんから連絡があって、ご自身の仕事やクレーンの予約が取りにくい状況から年内の施工が難しく、依頼人様が年内の施工を希望されていることから当社へ応援要請がありました。
元々は隣人様のケヤキ2本の枝下ろしが最初のご依頼で、ケヤキを枝下ろしすることで隣人様の敷地からクレーンでの作業が可能となり、伐採材も敷地内に吊り下ろして枝払いしてもよいとのことでした。
また、伐採発生材は作業後に道を跨いだ依頼人様の山林内に移動してもらえれば、そのまま残置してもよいとのことでした。
カシのすぐ脇にある町工場の方によると、先日の台風24号の暴風で枝が擦れた影響で電線がショートして火を噴いたそうで、早急に伐採等対処して欲しかったとおっしゃっておりました。
道路側の多くの枝が電線に被っていて一部は線と線の間に入り込んでいたり、道路へ垂れ下がっていたりして、樹冠内には折れて垂れ下がった枝や枯れ枝も多数目立つ状況でした。
直下の道路は軽自動車同士のすれ違いもできない程の狭い道にも関わらず、抜け道として利用されているために車通りが多く、吊り伐りしている最中は一時的に交通を止める必要がありました。
クレーンは隣人様の敷地から道路と電線を跨いで離れた位置から作業するため25tクレーンを搬入し、ジブ2段拡張で作業半径と揚程をカバーしました。
梢端部の枝から吊り伐りを開始し、吊り伐りする際には道路に配置したガードマンからの指示により、交通を止めないように車が来ない瞬間を見計らって伐採しました。
大小数多くの枝を1本ずつ全て吊り伐りし、枯れ枝が乗っていたり折れた小枝がぶら下がっていたりする枝には特に注意して、一時的に交通を遮断する措置も講じました。
枝数が多い分1つあたりの枝は極端に大きくはなく、全てクレーンの作業能力に十分収まる重量であったので特別小さく伐ることはなく、樹上では伐りやすい位置から伐り離すことができました。
午前中には大物はほぼ全て取り終え、午後は残った枝の吊り伐りや残す萌芽枝の間引きをして14時までには枝下ろしは終了しました。
最後に樹高調整のため幹上部を約4m胴切し、幹を電柱とほぼ同じ高さにして欲しいという希望により樹高を詰めました。
施工前は幹が全く見えない程の枝張りで、向かいの町工場は午後になると陰ってしまっていたものが大きく改善され、工場の方も喜んでおられました。
クレーンは隣人様敷地の入口に設置していたため伐採作業終了と同時に搬出し、発生材を隣人様敷地まで全てユンボで掴んで運搬しました。
依頼人様お二方の枝下ろしを2日間に渡って実施したことで他の木の枝が目立つようになったため、年明けに追加工事としてさらにケヤキやカシの枝下ろしを実施します。