施工事例

埼玉県入間市 丘陵地内の実生ヒノキ長尺大径木等7本の買上伐出

令和5年11月8~10日実施

地元入間市の当社とお付き合いのある旧家のお客様より、当初ナラ枯れ被害木等コナラ2本とクヌギ2本の伐採の依頼がありました。

2本のナラ大径木がすでに枯れており、木が傾いている方向に民家があるため早い段階で伐採して欲しいとのことでした。

その民家との境界に隣接して被っていたナラ類は17年前に当社で伐採しており、今回伐採するナラは当時支障となっていなかったので残していたものでした。

4本のうち3本は目通り200㎝超えのそのまま伐倒することができない大径木で、山林内のためクレーンも使用不可であることからロープで枝下ろししてから伐倒する必要がある立木でした。

ナラの伐採依頼を受けた際、その山林内にヒノキ大径木があることを以前より把握していたので、ユンボが入るタイミングでそれらヒノキの買上伐採を打診したところ承諾をいただけました。

この山林で伐採するヒノキ目通りは230㎝、170㎝、160㎝3本の実生木5本で、手入れのされていない原生林であるため元木4m材はギリギリ無節材でも2番玉は完全な節材でした。

さらにこの山林より150m程奥へ入った別所有者様の手入れされている山林には、目通り200㎝と210㎝の枝下高8mのヒノキ長尺大径木があることが現地調査でわかりました。

その奥の山林の所有者様は当社のお客様であることがわかったので買上伐採の交渉したところ快諾いただき、重機が走れる林道のすぐ脇に立っていたので伐出条件は良い方でした。

2軒の所有者様より合計7本の実生ヒノキ材を当社へお売りいただき、昨年当社が林野庁長官賞を受賞した令和5年度の全国優良木材展示会へ出品すべく伐採を開始しました。

雨天のため、7日午後より前者所有者様のヒノキ及びナラを伐採するにあたり、またトラックを搬入するにあたり支障となるヤブの下刈りや灌木の伐採を実施しました。

林内からの伐採材搬出と出荷には現場周辺及び林道が狭く大型車の進入は不可なため、小運搬し一時集積してから積み替える必要がありました。

8日から所有者様立会の最終確認を経てヒノキ5本の伐採を開始し、当日中に材として搬出できる状態まで集材しました。

9日は午前にコナラ大径木2本の枝下ろしを実施し、後者所有者様立会の最終確認を経て午後よりヒノキ長尺大径木の伐採に取り掛かりました。

午後のうちに2本の伐倒と元木7m材の集材を完了し、ユニック積みが必要な7m材2本と昨日伐採の目通り230㎝ヒノキの元木4m材の積込搬出も完了しました。

10日午前に長尺大径木の残り伐採材の集材と、そのほかヒノキの伐採材の積込搬出してヒノキの伐出作業を完了しました。

13日朝着で12日に展示会向け出品材の再度積込と出荷、次週に残りクヌギ1本の人力枝下ろしからの伐採とコナラ2本の胴木伐採、それら伐採材の搬出して一連の作業を完了します。

伐採木(目通り230㎝ヒノキと160㎝ヒノキ)

目通り230㎝ヒノキ元伐り

目通り230㎝ヒノキ伐倒

目通り230㎝ヒノキ玉切造材

伐採木(目通り200㎝ヒノキ)

目通り200㎝ヒノキ伐倒

目通り200㎝ヒノキ元木7m材集材

目通り200㎝ヒノキ元木7m材集材

目通り210㎝ヒノキ伐倒

目通り210㎝ヒノキ元木7m材集材

目通り210㎝ヒノキ元木7m材集積

ヒノキ大径材積込

ヒノキ大径伐採材搬出

ヒノキ伐採材搬出