施工事例

埼玉県入間市 「谷ヶ貫の大ケヤキ」の伐採抜根工事(序)

平成27年9月29日開始

地元の方の紹介により、狭山市の解体業者様から当社近所にある目通り3.1m~3.6mのケヤキ5本とその他4本の伐採と抜根の依頼がありました。

土地の売却に伴う家屋解体・造成のために伐採されることが決定し、地域最大級のケヤキを含む、地域唯一のケヤキ群生が無くなることになりました。

地内の家屋解体から伐採抜根工事までを請けた解体業者様では手を付けることができず、伐採抜根工事は地元業者のみへの発注ということで当社指名となりました。

当社の車両・重機・チェーンソー・鉄板等を投入し、総力を挙げた現場となりました。作業は1日あたり2人または3人という少人数で行いました。

本現場にも東京農業大学森林総合科学科林業工学研究室の4年生が卒業論文作成のため、最終となるデータ収集に来られました。

立木データ

立木記号 樹高(m) 根回り(m) 胸高回り(m) 目通り(m)
表1号ケヤキ 18 5.40 3.70 3.57
東1号ケヤキ 18 4.45 3.18 3.10
東2号ケヤキ 23 4.65 3.35 3.25
西2号ケヤキ 23 8.30 3.20 3.10
西1号ケヤキ 20 8.30 3.55 3.28

※樹高は写真より推定、各種幹回りは巻尺で測定
 

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ケヤキ北側、展望台より撮影
左から東1号、小木4本、東2号、西2号、西1号、右手前は表1号ケヤキ

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ケヤキ南側より撮影

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ケヤキ東側より撮影

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表1号ケヤキ

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ケヤキ西側より撮影

ケヤキの周辺にお住まいの方々は、大木がゆえに秋の落葉で非常に迷惑していました。

伐採が決定すると周りの方々は非常に大喜びでしたが、地元の大きなケヤキが無くなってしまうのは我々にとって大変残念です。

そこで、この木が伐られても遺伝子が後世へ残るように、ケヤキの下に生えていた実生木を採取し栽培しています。

既に数本は採取時の根切れ等が原因で枯れてしまいましたが、1本でも多く生き残って欲しいと思います。