2017年01月11日

埼玉県さいたま市西区 水路補修工事に伴うケヤキの伐採(1)

平成29年1月11日実施

さいたま市西区の建設会社様より、同区内に流れている水路の周辺にある竹林及びケヤキの伐採および枝下ろしの依頼がありました。

近隣住民からの落葉および虫の発生によるクレーム対応の緊急工事ということで、名目上は水路の補修工事扱いとなっていました。

作業内容は水路用地に生えている全ての竹と木を伐採搬出処分することで、一番太いケヤキは目通り7尺で道路より15m離れた水路の脇に立っていました。

水路構造物の破損を防ぐため木をそのまま倒したり枝を落としたりできず、発生材は全て搬出して処分しなければなりませんでした。

高所作業車も一切使用できないことから空師による伐採が必要であるため、一般の業者では伐ることができないということで当社へ依頼されています。

伐採するためにはクレーンを公道上に設置する必要があったので、建設会社様には通行止め道路使用許可の申請と鉄板敷設をお願いしました。

狭い道路上での作業、道路の上には電線が通っていること、使える機種がミニラフタークレーンに限られた上に作業半径が15mを超えてくるので、当社指定のクレーン屋さんでは厳しいとのことでした。

このままでは作業ができないのでいつもお世話になっている空師さんに協力を依頼し、空師さんお抱えのクレーン屋さんを神奈川よりお呼びして作業することにしました。

ケヤキの伐採に先駆けて竹と灌木類の伐採はすでに完了しており、伐った発生材は全てユニックで吊り出して搬出済みでした。

本日より13tクレーンを搬入し、道路より15mの位置にある目通り7尺のケヤキから伐採を開始しました。

クレーンを非常に良い位置に設置できたことから、1t以上の吊り上げ能力を確保することができました。

当初の予定吊り上げ能力よりも大幅に向上したことから、枝を比較的大きい状態で吊り伐ることが可能となったので枝下ろしは非常に捗りました。

枝下ろし後に3番玉を胴切し、2番玉と元木は胴切をしても吊り伐ることができないので、チルホールを用いて水路脇と竹林の間の狭いところに伐倒しました。

水路の破損を防ぐために厚いベニヤ板で養生して伐倒し、伐倒後は元木を3m、2番玉を4mに玉切してからクレーンで吊り出しました。

場所が悪いところに生えているケヤキのため材は曲っているものの、木の太さに対して年数の経った比較的良いケヤキでした。

伐採した竹とケヤキの枝葉は建設会社様が処分する代わりに、処分が難しい幹と太枝は当社で引き取って欲しいとのことでした。

吊り伐りした枝は道路に吊り下ろして処理し、ユンボが使用できないため手作業で建設会社様のダンプに積込んで搬出しました。

余った時間を利用して道路より18m離れた位置にある、目通り6尺のケヤキも同様に伐採して搬出しました。

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伐採木

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枝吊り伐り

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3番玉胴切

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胴木チルホール伐倒

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伐倒の瞬間

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玉切

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元木吊り出し

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目通り7尺ケヤキの伐採材