埼玉の伐採、製材ブログ
埼玉県さいたま市西区 屋敷裏のケヤキ・エノキ・カシ・ムクの伐採
平成29年6月5、6日実施
今年1月にさいたま市西区で水路補修に伴い伐採した家の裏のお客様より、水路を挟んで前の家の敷地内にあるケヤキ、エノキ、カシ、ムク等立木一列の伐採の依頼がありました。
依頼人様の敷地内にアパートを建設することに伴い、景観上の理由から前の家の立木が邪魔となり、アパート建設後では伐採が難しくなるため今のうちに伐採したいとのことでした。
前の家の方は伐採することに消極的で、立木全てを伐採せずに水路から離れた立木は残し、伐採対象木の一部も目線の高さで残して欲しいとのことでした。
アパート建設を控え、1月の伐採時には残っていた納屋等の建物はすべて取り壊されて広い更地になっていました。
解体工事に伴い敷地内が掘り起こされていて、大量の鉄板を敷かないとクレーン等の車両を入れることができなくなっていました。
前の家との敷地境界を流れている水路脇にあったフェンスを撤去してもらうことを条件に、伐採木は全て依頼人様敷地内に向けて伐り倒し、鉄板やクレーンを使用せずに伐採することを提案しました。
使用する機材は4tユンボとチルホールで、依頼人様の敷地側に傾いている木はそのまま伐倒し、直立した木や前の家側に傾いている立木はチルホールやユンボで曳いて伐倒しました。
伐採対象木のうち小径木以上の立木は18本で、5日はチルホールを使わずに伐採可能であった立木9本を伐採しました。
立木をそのまま伐倒すると水路のコンクリート枠を破壊してしまう可能性があったので、伐採木周辺に生えていたシュロの木を伐り集め、コンクリート周辺に積み上げて水路を養生しました。
残った9本は全てチルホールかユンボ、またはそれら2台で曳く必要がある伐採木であったので、日を改めて6日に実施することにしました。
6日午前はチルホールとユンボで曳いて伐倒するケヤキ3本を伐採し、午後はユンボのみで曳いて伐倒する小径木6本を伐採しました。
枝葉等の発生材は費用面から依頼人様が処分するとのことで、伐採材(チップ材2台、ケヤキ太材1台、ムク太材1台)は全て当社で引き取りました。
依頼人様はアパート建設会社の関係等でほか数社でも見積を取っており、どの業者もクレーンを入れて伐るという作業内容で伐採金額が当社の約4倍という業者もあったそうです。
フェンスを撤去していただけたお陰で、大量の鉄板を敷いてクレーンを入れることなく4tユンボのみで2日で伐採を完了し、伐採材も2日間で全て搬出しました。
伐採木
東京都青梅市 墓地脇のスギ古木の伐採
平成29年5月12日実施
青梅市の造園業者様より、同市内の個人様所有の竹林内墓地脇にある樹高約28m、目通り220cmのスギの伐採の依頼がありました。
竹林に隣接する現駐車場に住宅を建てることにあたり、竹林の一部とスギの伐採整理を造園業者様が請け、当社がスギの伐採を担当することになりました。
スギは多摩川の崖上に立っており、木のすぐ横には個人所有の墓地があって枝を伐り落としたり、伐り倒すことができませんでした。
墓地には造園業者様が単管パイプとベニヤで屋根を作り、万が一の落下物対策が講じられていました。
伐採にあたり隣接の駐車場に13tクレーンを搬入し、梢端部より次々と胴切して伐採することにしました。
スギの根元は駐車場の地盤より2m近く低い位置にあり、クレーンを立てた時にブームの先端とスギの梢端がほぼ同じ高さでした。
樹高が高く、広がった枝を一切伐らずに胴切するためにジブを拡張し、伐採木から少し離れた位置にクレーンを設置しました。
伐採材は元木を除いて概ね3~4mで伐り下ろし、元木は約5mの状態で吊り倒しました。
梢端(7番玉)~5番玉は枝に乗り、4~2番玉はスパイクを履いて胴切して元木も含めて7回の吊り伐りで伐採を終了しました。
枝葉は造園業者様が搬出処分し、伐採材は地主さんが薪にしたり、他用途で利用したりするとのことで概ね1.5mに伐って竹林内に椪列して残置しました。
伐採したスギは樹齢約180年の植林木で、元腐りがありましたが比較的良い材でした。
作業写真の一部は造園業者様よりご提供いただいたものを使用させていただきました。
東京都小平市 屋敷内のケヤキ2本とカシ1本の伐採
平成29年4月14、15日実施
小平市のお客様より、自宅屋敷内にある目通り7尺と8尺のケヤキ2本とカシ1本の伐採の依頼がありました。
近隣からの落葉のクレームと、依頼人様の自宅を新築している最中ということもあって伐採することになりました。
最初は新築する家の前にあったケヤキ等の伐採すると言うことでお伺いしましたが、当社の着工時期と予定が合わず、他の業者が基礎工事を行う前に伐り倒したそうです。
今回伐採するケヤキ2本は周りに蔵やビニールハウスがあって伐り倒すことができず、その業者ではできないとのことでした。
当社では、今回は伐らないケヤキの枝を伐り下ろせばクレーンを搬入して伐採が可能であったので、この2本は当社で施工させていただくことになりました。
ケヤキ2本の他に、伐採木周辺にあるカシ1本の伐採やシュロ等の灌木も同時に依頼されました。
ケヤキは敷地内を流れる小川のすぐ横に立っており、根が小川の法面にも張り出していて元木に腐りか穴が出る可能性が高い状況でした。
また、目通り7尺ケヤキには元木にサルノコシカケが生えていたので、根元付近が完全に腐っていることが伐採前からわかっていました。
目通り8尺ケヤキは元木と2番玉を各5mで、目通り7尺ケヤキも概ね4m材として伐出するために16tクレーンを手配しました。
14日はまず、クレーンで作業する上で支障となる残存ケヤキ1本の枝下ろしから開始しました。
木の直下に支障物が無いので、吊り伐りではなく枝は全て伐り落としました。枝下ろし後、クレーンを所定の位置に設置して目通り8尺ケヤキから伐採を開始しました。
伐採材と発生材搬出の都合から高さ約10mまで伐り下ろして一旦終了し、カシを伐採して14日の作業を終了しました。
15日は目通り8尺ケヤキの2番玉胴切と元伐り、目通り7尺ケヤキの伐採をしました。
クレーンを再度搬入し、所定位置に設置して目通り7尺ケヤキから伐採を開始しました。
以前に枝下ろしをしていて枝が細いので、枝下ろしをせずに枝付きのまま胴切して4分割で伐採しました。
高さ約10mで伐り残した目通り8尺ケヤキは、高さ約5mで胴切して2分割で伐採しました。予想通り、2本とも元木はカステラ状に腐っていました。
最初から腐りが出ることがわかっていましたが、腐食部を捨てても使える部分は少なくはないとも予想していたので、多少ながらもケヤキは買取させていただいて作業費を値引きしました。
両日とも強風の中で作業を実施し、風にあおられながらも2日間で伐採から伐採材・発生材の搬出を完了しました。
伐採材は帰社後すぐに造材を開始し、ハンマーで叩いて元木の腐り具合を確かめて、2本とも概ね1mを切り捨ててちょうど腐りを抜くことができました。
埼玉県さいたま市南区 屋敷内のケヤキ5本の人力枝下ろし
平成29年3月13、15、17日実施
当社の仕事を手伝ってもらっているさいたま市の空師さんより、南区の個人様屋敷内にあるケヤキ5本の枝下ろしの依頼がありました。
ケヤキは屋敷の裏にあって、木は家と水路の間の狭い所に生えていてミニユンボどころか重機類は一切使用することができませんでした。
昨年、その空師さんが隣地のケヤキ1本を人力で枝下ろししましたが、発生材搬出の都合から当社で伐って欲しいとのことでした。
発生材は搬出して処分する必要があり、搬出路は水路上に板を渡して遊歩道を歩き、その先に止めたトラックへ積み込む作業だったということでした。
昨年実施した1本は空師さんのグループが枝下ろし~搬出までを行ったので、非常に手間がかかった上に大変だったそうです。
今回、残ったケヤキの枝下ろしを当社が実施し、発生材の搬出処分を空師さんが担当することになりました。
木は根元から伐ってしまってもよいとのことでしたが、胴木を2mで伐り下ろしてもトラックが横付けできるところまで一般的には搬出することができません。
2m材のままでも搬出する方法はいくつかありますがどれも費用面から全く現実的ではなく、胴木を手で運べるように輪切りにしては大変もったいないので枝下ろしだけにしました。
13日は西側2本の枝下ろしに取り掛かり、1本は枝下ろしを完了し、もう1本は半分以上を伐り下ろして作業を終了しました。
枝下ろしを完了したケヤキの樹高は約16m、枝下ろし途中のケヤキの樹高は約15mでした。
芽が出るように幹下部の細枝を残し、さらに今後は梯子を掛けただけでも枝切りができるように足場用の太枝を残したり、幹を詰めて樹高10m前後に下げたりしました。
15日は13日に半分残した西側の1本のほか、西側の残り1本と東側1本目の枝下ろしをしました。
発生材をフェンスと水路越えて搬出するのが非常に大変だったことから、歩く距離があるものの依頼人様の敷地内を歩いて門の前まで運び出すことになりました。
午前は半分残しのケヤキとそのケヤキの横にある樹高約12mの枝下ろしをして、午後からは敷地東側にある樹高約13mのケヤキの枝下ろしをしました。
3本の枝下ろしを完了し、17日に行う東側2本目の樹高約20mのケヤキに各種ロープ類の設置をして作業を終了しました。
17日は15日のうちに段取りをしておいた東側2本目のケヤキの枝下ろしをしました。
午前中には梢端部を除いた大部分の枝を伐り下ろし、午後は梢端部の伐り下ろしと樹高詰め及び仕上げ作業をしました。
全体的に枝を吊り下ろす場所が狭いため荷下ろしと枝払いが手間取り、枝下ろしの方はスローペースで作業せざるを得ませんでした。
落葉樹を枝下ろしする時期としては既に遅いため、木への負担を考慮して今回は大規模な樹高詰めを見送りました。
伐り下ろした枝のうち概ね直径5cm以上の枝は薪に使うとのことで、運びやすい大きさに切って空いているスペースに積み上げておきました。
東京都瑞穂町 屋敷内のケヤキ4本の買取伐採(2)
平成29年3月8日実施
瑞穂町でのケヤキ伐採の続き記事です。
本日は残りの目通り290cmケヤキの伐出を行いました。
付近の道路や現場の入口が狭いため、昨日クレーンは帰らずに現場に設置したままにしておきました。
昨日中に作業位置に移動して準備を完了していたので、本日は現場に着いたと同時に作業を開始することができました。
このケヤキも細枝を付けたまま、太枝を3回で伐り下ろしました。
太枝2本は三又部に乗って伐採し、1本は足場が無くなるため幹に胴切用の装備を付けて伐採しました。
8時より作業を開始して、9時までに枝下ろしと枝払い作業を完了し、太枝材のみを先行して積込みと搬出をしました。
太枝材を当社貯木場へ運搬することに並行して、廃棄する細枝の積込みと胴木の伐採を行いました。
クレーンが木のすぐ傍まで接近しているので、長材のまま吊り倒しました。
元伐りをしている最中に水分をかなり多く含んだオガクズが排出され、1か月後の芽吹きに向けて多くの水を吸い上げていました。
伐り離した直後、胴木からは水が垂れ落ち、切り株からは泡立って水が噴き上げていました。
吊り倒してからも元口からは少しの間、水が湧き出ていました。三又付きの状態で長さが丁度7mでした。
出荷するにあたって三又を伐り落とす必要がありましたが、当社へ運んだのち別のトラックへ積み換えることから伐採したままの状態で搬出用トラックへ積み込みました。
積込み終了後、現場を掃除してクレーンを搬出し、11時過ぎには全車両が現場を出発しました。
多くの近所の方々、瑞穂町役場職員の方々、地元新聞社の方など多く方々に見送られて伐採し搬出しました。
午後一番に当社貯木場へクレーンと伐採材を搬入し、一旦荷下ろしして材を6mに造材しました。
造材後、出荷に向けて木口にボンドを塗布して別のトラックへ積み換えました。
積み換え終了後は鉄板およびユンボの撤収に向かい、搬出を完了して正味2日で全作業を終了しました。
東京都瑞穂町 屋敷内のケヤキ4本の買取伐採(1)
平成29年3月7日実施
瑞穂町のお客様より、自宅屋敷内にある目通り220cm、235cm、240cm、290cmのケヤキ4本の伐採の依頼がありました。
4年前に枝下ろしを実施したものの近所からの落葉のクレームと、裏の家がケヤキのすぐ近くに家を新築する予定とのことで伐採することが決まりました。
入口側から奥側にかけて目通りの小さい順に木が並んでおり、目通り290cmのケヤキは多少曲っているものの6m無節大径材が採れる木でした。
他の3本は幹から枝が出てしまっていますが、4本まとまった伐採であること、木質と伐出条件が良いこと、目通り290cmのケヤキの価値が高いこと等様々な利点が重なりました。
ケヤキ4本の価値が伐採費用を大幅に上回っていたので、依頼人様に高額のお支払いをしました。
現場付近は旧家が多い静かな所で、付近の道路は全て大型禁止に指定されているという状況になっていました。
地図等で入念に調べた結果、幸いにも対向車とすれ違いができない狭い道が大型禁止を全て回避できたので、許可を申請せずに大型の車両を進入させることができました。
また、現場の入口もギリギリ16tクレーンが入ることがわかったので、4本とも伐採材を大きい状態で搬出することが可能となりました。
昨日中に入口の門のコンクリートを保護するために鉄板を敷設し、ユンボも搬入して土を掘って元伐り位置を15cm程低くするようにしました。
本日より16tクレーンを搬入し、目通り240cmと290cmのケヤキの間にクレーンを設置して作業を開始しました。
まずは目通り240cmケヤキの枝下ろしから取り掛かりました。細枝を付けたまま太枝を全て取り払い、その後目通り235cmケヤキも同様に枝下ろししました。
目通り220cmケヤキはクレーンを使用せずに、細枝を全て伐り落としました。午前中に3本の枝下ろしを完了し、午後より胴木の伐採に取り掛かりました。
16tクレーンでも胴木に近い位置に設置していたので、胴切をしなくても2番玉を付けた状態で元伐りが可能でした。
3本とも長い状態で吊り倒して、目通り220cmケヤキは元木3m、目通り235cmケヤキは元木5.4m、目通り240cmケヤキは元木4mで造材しました。
クレーンが入っている依頼人様敷地には搬出用トラックが入れないので、水路を跨いだ隣人様の私道をお借りして、胴木はそこから積み込んで搬出しました。
廃棄する細枝はケヤキ1本あたり2tダンプ1台と少量で、当日中に全て搬出しており、伐採した3本分の胴木も全て搬出を完了しました。
本日は細い順に3本のみ伐採し、明日は目通り290cmケヤキの伐採および搬出~出荷を行います。
埼玉県入間市 屋敷内のメタセコイアの伐採とダイオウマツの剪定
平成29年2月20日実施
地元近所の土建屋さんより、すぐ近所の個人様屋敷内にある目通り8尺、樹高約25mのメタセコイアの伐採の依頼がありました。
木が大きくなってしまい秋の落葉で近隣よりクレームが出ていたようで、その他色々な事情が重なってこの度伐採することになりました。
近くの道を走っていてわかるほど樹高が高くなっており、大きくなってしまったことからなかなか伐れずにいたそうです。
当社と現場は直線距離で約400m離れていますが、樹高が高いので当社の前から木の上部を見ることができていました。
木の近くには木製の門や塀、電線電柱があり、さらには樹高が高いので庭へ伐り倒したり、高所作業車を使ったりすることができませんでした。
現場状況から13tクレーンが搬入の限界で、予算の関係から土建屋さんの8tラフタークレーンを使って欲しいという条件付きでした。
作業するにあたり近隣の方々の了承を得て、クレーンを木まで再接近できる砂利道上に設置しました。
8tクレーンのため揚程が低く、6段目のジブを伸ばしても木の梢端を超えることができませんでした。
梢端部を伐り下ろす際、荷を吊り上げることができないので玉掛を工夫して伐り落とす要領で伐採しました。
針葉樹なので大きく枝下ろしはせずに梢端を6番玉として約6mで、5番玉~元木は3~3.5mの間で胴切して伐り下ろしました。
木に近い位置まで接近できたことから、揚程を除いてメタセコイアでは十分な吊り上げ能力を確保することができ、枝付きでも3m以上で胴切することができました。
ラフタークレーンの特性を生かして電柱のアンカー線を回避することができ、吊り伐り時・荷下ろし時ともに大きな支障もなく作業ができました。
メタセコイア伐採後、道から約12m離れた庭の中にある樹高約18mのダイオウマツの剪定を追加依頼されました。
クレーンを塀ギリギリまで接近させて樹高分の揚程を確保し、上に伸びた枝を数本伐り下ろして樹高15m弱まで伐り詰めました。
枝葉は当社で処分せず、胴木は引き取って欲しいとのことでしたので、土建屋さんの4tダンプで当社貯木場へ運んでもらいました。
東京都日の出町 建築現場のケヤキの買取伐採
平成29年2月5日実施
材木問屋様の紹介により、問屋様のお客様である建築業者様からリフォーム現場にある目通り200cmのケヤキの伐採の依頼がありました。
ケヤキは日の出町の山合いのお宅の庭にあって、家をリフォームしている最中で費用が多く掛からないようであればこの機会に伐りたいとのことでした。
木は隣地との境を流れる水路のすぐ脇にあり、水路を跨いで隣地に伐り倒すことも可能でしたが、伐倒時に水路を痛めてしまう可能性があったのでクレーンで吊り伐りすることにしました。
お宅の常口は2m少々と狭く、坂がきつくてすぐ横には水道の配管が通っていたので、隣地をお借りして13tクレーンを搬入しました。
建築現場である都合から作業は日曜日がよいとのことで、当社の都合上でも本日がよかったのでお互い都合よく実施することができました。
以前に枝下ろしをしており幸いにも枝が少ない状態でしたので、枝下ろしは片方の大きい枝1回と細い枝3回で終了しました。
2番玉胴切の玉掛用に一部の枝を残し、地上6m付近で一旦胴切をすることしました。
枝下ろしをしている木のため、胴切した位置よりあと少し上で胴切した場合は腐りが出ることを予想したので、現状位置での胴切をしました。
この位置で胴切した場合は6m材が欠けてしまうので、根周りの土を掘り下げてから元伐りして6m材を確保しました。
水路の脇に立っている木のため根曲りしていますが、無節材だったので短幹材にせずに6m×54cm材で搬出しました。
クレーンを設置した土地の所有者様より薪が欲しいとのことでしたので、枝の太い部分を薪材として切って提供しました。
8時から作業を開始して10時には積み込みまで終えて撤収できる状態でした。そこから移動して、午後からは川越市で目通り210cmのケヤキ1本の伐採も行いました。
日の出町と川越市の現場は偶然なことに同じ日に見積の依頼を受け、同じ日に現場を拝見し、さらに同じ日に伐採を実施することができたので双方様々な費用を抑えることが可能でした。
日の出町の現場はケヤキを買取して作業費用と枝葉処分費用を値引きし、クレーン費用のみで伐採させていただきました。
川越市の現場もケヤキを買取して伐採費用を値引きし、半日の作業人件費のみで伐採させていただきました。
埼玉県さいたま市西区 水路補修工事に伴うケヤキの伐採(2)
平成29年1月13日実施
さいたま市西区でのケヤキ伐採の続き記事です。
昨日はクレーンの使用できない位置にあった細い木やシュロ等を人力で伐採搬出しました。
クレーンが使用できないので発生材を全て手作業で搬出しなければならないため、水路の奥方面へ搬出できれば非常に効率的でした。
工事開始する前の時点では、水路奥にある裏の敷地には大量の荷物が置いてあって奥方面へ搬出することができませんでした。
しかし、今回の工期中はその荷物が全て無くなっており、所有者に交渉したところ快く裏の敷地を貸していただくことができました。
11日に元伐りの足場として使用していた厚いベニヤ板を水路上に並べて足場を確保し、その上を歩いて発生材を持ち出すことにしました。
本日は前日までに伐採したケヤキの胴木2.5本分と、水路の一番奥にある目通り200cmのケヤキを伐採しました。
このケヤキはクレーンを設置した道路から40m以上も離れた水路の脇に立っており、クレーンが一切使用できないということから当初は枝下ろしのみの予定でした。
数百トンクラスのクレーンを搬入しない限り、通常では材としての伐出が不可能な位置に立っていました。
裏の荷物が全て片付いており、13tクレーンであれば鉄板を敷設せずにギリギリ進入できるということになったので、急遽伐採ということになりました。
ケヤキの持ち主は個人でしたが、根元からの伐採ができるのであればこの機会に伐ってしまっても良いとのことでした。
まずは、11日にクレーンを設置した道路上に再度13tクレーンを設置し、予め玉切をしたケヤキ丸太を引き摺り出しました。
水路のすぐ脇に材が倒れているため、材がコンクリートを傷めないように慎重に引き摺って吊り出しました。
吊り出し後はすぐにトラックへ積込み、搬出が終了したところで裏へ移動してケヤキの伐採に取り掛かりました。
このケヤキは以前に枝下ろしをしており、細い枝が少し生えているだけでしたので、枝下ろしをせずに胴木を2分割で伐採しました。
敷地内の一部は軟弱な箇所がありましたが、クレーンの作業位置付近は幸いにも堅い地盤であったので、13tクレーンでも十分な作業能力を得ることができました。
以前の枝下ろし位置からの腐りがあるケヤキでしたが、立っている時から古木であることがわかっており良材が採れることは予想していました。
伐採してみると目通り200cmで樹齢150年の古木で、根曲りしているものの白太が非常に少ない優良材でした。
以上で全ての伐出作業を終了し、丸太・発生材ともに期間内に全搬出しました。
埼玉県さいたま市西区 水路補修工事に伴うケヤキの伐採(1)
平成29年1月11日実施
さいたま市西区の建設会社様より、同区内に流れている水路の周辺にある竹林及びケヤキの伐採および枝下ろしの依頼がありました。
近隣住民からの落葉および虫の発生によるクレーム対応の緊急工事ということで、名目上は水路の補修工事扱いとなっていました。
作業内容は水路用地に生えている全ての竹と木を伐採搬出処分することで、一番太いケヤキは目通り7尺で道路より15m離れた水路の脇に立っていました。
水路構造物の破損を防ぐため木をそのまま倒したり枝を落としたりできず、発生材は全て搬出して処分しなければなりませんでした。
高所作業車も一切使用できないことから空師による伐採が必要であるため、一般の業者では伐ることができないということで当社へ依頼されています。
伐採するためにはクレーンを公道上に設置する必要があったので、建設会社様には通行止め道路使用許可の申請と鉄板敷設をお願いしました。
狭い道路上での作業、道路の上には電線が通っていること、使える機種がミニラフタークレーンに限られた上に作業半径が15mを超えてくるので、当社指定のクレーン屋さんでは厳しいとのことでした。
このままでは作業ができないのでいつもお世話になっている空師さんに協力を依頼し、空師さんお抱えのクレーン屋さんを神奈川よりお呼びして作業することにしました。
ケヤキの伐採に先駆けて竹と灌木類の伐採はすでに完了しており、伐った発生材は全てユニックで吊り出して搬出済みでした。
本日より13tクレーンを搬入し、道路より15mの位置にある目通り7尺のケヤキから伐採を開始しました。
クレーンを非常に良い位置に設置できたことから、1t以上の吊り上げ能力を確保することができました。
当初の予定吊り上げ能力よりも大幅に向上したことから、枝を比較的大きい状態で吊り伐ることが可能となったので枝下ろしは非常に捗りました。
枝下ろし後に3番玉を胴切し、2番玉と元木は胴切をしても吊り伐ることができないので、チルホールを用いて水路脇と竹林の間の狭いところに伐倒しました。
水路の破損を防ぐために厚いベニヤ板で養生して伐倒し、伐倒後は元木を3m、2番玉を4mに玉切してからクレーンで吊り出しました。
場所が悪いところに生えているケヤキのため材は曲っているものの、木の太さに対して年数の経った比較的良いケヤキでした。
伐採した竹とケヤキの枝葉は建設会社様が処分する代わりに、処分が難しい幹と太枝は当社で引き取って欲しいとのことでした。
吊り伐りした枝は道路に吊り下ろして処理し、ユンボが使用できないため手作業で建設会社様のダンプに積込んで搬出しました。
余った時間を利用して道路より18m離れた位置にある、目通り6尺のケヤキも同様に伐採して搬出しました。