2020年12月
東京都八王子市 飲食店改装現場のイチョウの伐採
令和2年12月19日実施
飲食店の設計部担当者様より、八王子市内にある改装中の飲食店駐車場内にある目通り260cmのイチョウの伐採の依頼がありました。
敷地内の植え込みにあるイチョウが大きくなってしまい、枝葉が看板を隠して宣伝効果を低下させることから新装開店前に枝下ろし等何らかの対処をしたいとのことでした。
当社では再利用できる長さで幹を伐採できれば引取処分費用が掛からないので、根元から伐採することになりました。
12月初旬に最初のご連絡をいただき、改装の工期が23日までで21日前後に新看板の取り付け工事があるので、その兼ね合いで伐採できれば丁度良いとのことでした。
イチョウが面している駐車場は他の店舗様との共用となっているので、可能な限り支障期間を最小限にしたいとの意向がありました。
伐採作業決定後、当改装現場の工事状況、当社の他現場の依頼状況、クレーン予約の兼ね合いから19日しか施工日を取れなかったので、関係各位様のご協力をいだいて1日以内で作業を終了するようしました。
また、本日は当社作業員1名が欠ける予定で自社での発生材運搬では間に合わないこと、駐車場に発生材を置いて帰れないことから、収集処分業者を手配して発生材は搬出することにしました。
伐採木はイチョウ1本だけでしたが解体現場ではないため倒せないので、13tクレーンを搬入して吊り伐りすることにしました。
伐採木周辺は交通量の多い街道と交差点、木の直下には歩道、電線、信号機、看板台座、街灯、植え込みがあって枝1本も簡単には落とせない状況でした。
枝は幹から生えた太枝1株毎に、毎回交通状況や歩行者等の周囲を逐一確認しながら全て吊り伐りして伐り下ろしました。
人数が少ないため片付作業のペースが少し遅めで、午後には収集業者が枝葉を引取りに来てしまうので、遅くとも昼までには処分に出す発生材を揃えておく必要がありました。
11時半までに枝下ろしが終了して午後一番で早急に幹を伐採し、その後収集業者を搬入して枝葉や切り落とし材など幹以外の発生材は全て積み込んでもらいました。
発生材は手配した箱車1台に積み切り、3分割にした幹は当社のトラックへ積み込んで引取り、15時までに全作業を終了して駐車場を明け渡しました。
埼玉県富士見市 神社境内の枯れマツ、半枯れケヤキ、エノキの伐採
令和2年12月15、16日実施
富士見市の方の紹介により、同市内のご近所にある神社の氏子総代様から境内の枯れマツ3本、半枯れケヤキ1本、エノキ1株の伐採の依頼がありました。
今年2月頃より鳥居の上に伸びた門被りマツが枯れ、立て続けに境内のもう1本のマツも枯れ、残りの1本も枯れ始めて樹勢が虫の息となり、危険な状態となっているので伐採したいとのことでした。
特に門被りマツは倒木等した際に鳥居を確実に倒壊させてしまうため、早い段階に撤去する必要がありました。
マツ3本の他に、隣地の施設駐車場と境内との堺にあるケヤキも枯れ枝がかなり目立ち、根元には腐食が見られて樹勢がかなり衰えていたので予算次第では伐採したいとのことでした。
このケヤキの直下は施設の駐車場となっており、普段より木の下に駐車している車があるので、いつ枯れ枝が落ちて車を破損させてしまってもおかしくない状況でした。
さらにケヤキの他に、境内と駐車場の間に設置されたフェンスを突き破って巻き込むように生えたエノキも大きくなる前に撤去したとのことでした。
これらのご依頼で丁度2日間の作業内容となったことで当初は枯れマツだけの伐採予定のところ、予算も折り合ったのでケヤキとエノキも同時に伐採することになりました。
伐採には2日間とも13tクレーンを搬入し、初日は枯れマツの伐採から取り掛かることにしました。
どの木も樹高が高くないので、枝と幹を断幹してゴミにする方法であれば当社のカゴ付きユニック車での伐採が可能でしたが、全て搬出する必要があったのでラフタークレーンを使用しました。
最初に鳥居脇の門被りマツから伐採を開始し、道路にクレーンを設置しての作業となったので、電話線や旗竿を回避するためにジブ2段拡張しました。
道路からの作業のため、開始時間の関係や伐採材の積込等を全て完了しないと次の木へ移れないので11時過ぎまで掛かり、クレーンの移動等準備後は午後より残り2本のマツを伐採しました。
初日の伐採材は午後より原木運搬車が他現場へ丸太の引取りへ離脱してしまったので、門被りマツの幹だけを搬出して枝葉はダンプ1台分を積み込んで搬出しました。
午前の休憩時に総代様方と枝葉チップ化の話をしたところ、予算の圧縮が可能であれば枝をチップ化してもよいことになったので、2日目はチッパーを搬入して粉砕作業をすることになりました。
2日目はケヤキとエノキを伐採するため、昨日のマツ伐採材を先に積み込んでから隣地施設駐車場へクレーンを移動して作業を開始しました。
エノキは根元の株分かれ部から全木で吊り伐り、駐車場内ではなく境内に吊り倒して枝払いと造材をしました。
昨日残ったマツの枝葉とともに神社本殿の裏でチップ化し、粉砕物は境内に撒いたり農家が堆肥用として持ち帰るとのことで山積み状態でよいとのことでした。
午前のうちにケヤキも半分以上枝下ろしを完了し、午後は残りの枝下ろしと幹を伐採してチップ作業と清掃作業もして作業を終了しました。
太枝伐採材が原木運搬車1台で載り切らない可能性が出てきたため、チッパーで処理可能な太めの枝も粉砕していたことで片付作業に時間がかかり、2日間ともに16時過ぎまでの現場作業となりました。
埼玉県所沢市 屋敷内のケヤキ、カシの枝下ろし
令和2年12月10、11日実施
所沢市にお住まいのお客様より、自宅屋敷内にあるケヤキ1本とカシ1本の枝下ろしの依頼がありました。
2年前の台風で母屋の裏にあるカシが幹中段で折れたことや新興住宅地への落葉に対する配慮から、大きな被害が出る前に対策したいとのことでした。
特にケヤキは電線のすぐ脇に立っており、枝上部は電線の上を越えて道路上へ伸び、敷地側の枝は井戸の水屋の上に大きく被っていて、枯れ枝が落ちた際は多少なりとも損害が出てしまう状況でした。
当初は根元からの伐採を予定していましたが、依頼人様の諸事情により伐採を見合わせて一旦枝下ろしに変更し、根元からの伐採は時期を空けてから施工する予定となりました。
このため施工予定のケヤキとカシの枝下ろしは1日では施工できず、2日間では時間が余ってしまうので、母屋裏のカシで屋根に被っている枝も同時に剪定することにしました。
現場への道路が狭いため母屋裏のカシの枝下ろしには16tクレーンを搬入し、ジブ拡張して作業するものの揚程が足りないと予測されるので、今回は母屋側の枝を可能な範囲での剪定としました。
伐採発生材のうち太枝は当社で搬出し、チップ化可能な枝葉は粉砕のうえで敷地内に散布してもよいことになっていました。
初日着工予定のケヤキとカシは13tクレーンでの作業が可能でしたが、クレーン屋さんの配車状況と2日目の作業で16tクレーンが必要になることから、両日とも16tクレーンが配車されました。
着工時よりジブを拡張し、16tクレーンでの作業となったことで作業能力を十分に確保できたことから枝を大きく吊り伐ることが可能となりました。
午前までにケヤキの枝下ろしを終了し、午後はチップ作業や太枝の積込等を行いながらカシの枝下ろしにも取り掛かり、15時までに半分程度まで枝下ろしが完了しました。
初日の樹上作業はここまでとして、発生材のチップ化や太枝薪材の積込をして作業を終了しました。
2日目はカシの枝下ろしの続きより作業を再開して10時までに所定の作業を完了し、それ以降は可能な範囲の作業として母屋裏のカシ3本のうち、屋根の上に伸びた枝の剪定作業に取り掛かりました。
3本のうち2本で揚程を確保できない枝が予想よりも多くあったので、非常に手間取って樹上作業が終了したのが16時となっていました。
そこからの追加作業として植木の剪定等、チップ作業、積込作業、清掃作業が重なり、全ての作業が終了して現場を撤収したのは18時となっていました。
敷地内の作業場所は決して広くなく、常口は16tクレーンの進入がいいところで3t級ロング車の進入はかなりギリギリな状況でした。
吊り下ろした枝は枝払いした後、定期的に搬出しないと作業場所が狭くなってしまうような場所であったので、チップ化に協力いただけたことで費用面や工期の圧縮をすることができました。
また、チップ化した粉砕物は依頼人様の空地へダンプで運搬集積できたことで、場外遠方へ運搬する時間と人員を消費せずに作業を完了しました。