埼玉の伐採、製材ブログ
埼玉県入間市 屋敷内のクス、ケヤキ、スギの枝下ろし
令和元年10月16日実施
地元入間市の近所にお住まいのお客様より、自宅敷地裏にあるクスの枝下ろし等の依頼がありました。
今年1月に当社で依頼人様の近所で人力によるヒノキとスギ合わせて5本とケヤキ1本の伐採、目通り240㎝のクスの枝下ろしを行ったお客様のご紹介で、当社へ直接ご依頼をいただきました。
昨今の強力な台風の襲来により枝が折れて母屋の屋根に直撃して破壊してしまった場合、修理代が高額となり伐採して落下枝対策をした方が安く済むため、この度枝下ろしすることになりました。
依頼人様は昔から地元に住まわれている方で立木は旧街道端にある屋敷裏の法面にあり、先祖からの立木を大切にしていることや法面崩落防止の観点から根元からの伐採はしないとのことでした。
ご紹介様も依頼人様のところから少し離れたところに全く同じような環境で住まわれており、支障となる立木は伐採してもクスは残したいという方でした。
当初、依頼人様の庭木等を管理している造園業者様に依頼したところ、ユニックや長い高所作業車が使えないから人力でしか作業できす、その業者様では対応できないと断られたそうでした。
ご依頼をされにご来社された際、自分がちょうど他の現場より帰ってきていたのですぐに訪問して調査し、ミニラフターを使用することが可能であることが分かりました。
クレーンが使用できることでクスの枝下ろしだけではかなり時間が余るため、隣人様の方へ伸びたケヤキ2本の半面枝下ろしとスギの梢端切り詰めも同時に施工させていただくことになりました。
作業は枝下ろしのみなので、ミニラフターを搬入してジブ2段拡張しても十分に吊り伐れる能力を確保できていました。
朝はまず、母屋の脇に12tクレーンを設置してジブ2段拡張を行い、クスの枝下ろしから開始しました。
依頼人様のご希望により最低でも母屋の屋根に被っている枝を伐り、丸坊主の強剪定まではしなくて良いとのことで、梢端部の真上に伸びた枝3本を枯れ防止対策兼ねて残しました。
1時間程でクスの枝下ろしが終了し、追加で依頼されたクス周辺のカシ低木の剪定と枝葉のチップ化作業、クレーンの移動と再度のジブ2段拡張を午前のうちに終了しました。
午後からは隣人様の方へ伸びたケヤキの枝下ろしから作業を開始しました。隣人様にはクレーンを庭に設置すること、作業中は自家用車の出入りができなくなることをご了承の上でご協力をいただきました。
剪定する枝は隣人様の方へ主に横方向へ伸びた樹冠下部の枝に限り、これもクスと同様に強剪定はしなくて良いことになっていました。
伐採材は隣人様の私道上へ吊り下ろし、枝払いをした後に依頼人様敷地内で運び込んでチップ化しました。
枝葉は母屋の裏でチップ化して立木の生えている法面に向けて散布してもよいことになっており、処分するために搬出せずに済みました。
太さが20㎝近い少量の太枝のみ、チップ化せず敷地の端に残置して全作業を終了しました。
昨日より、所沢市にて全工程2週間程度の予定で屋敷林の皆伐作業に取り掛かっていますが、一部の作業のみを掲載する予定です。
また、この屋敷林皆伐終了後はメガソーラー発電所建設に伴う取付道路作設において約9000㎡の山林帯状皆伐作業が控えております。
こちらの作業は林業的伐出作業のため、作業風景は掲載しませんので11月下旬まで更新がない可能性があります。
埼玉県東松山市 屋敷内の枯れヒノキ、竹林内のスギ2本の伐採等
令和元年10月14日実施
以前より当社で伐採をさせていただいている東松山市のお客様より、庭にある目通り180㎝の枯れヒノキ等の伐採の依頼がありました。
4年半前に依頼人様の強いご希望により当社で強剪定を行い、ほぼ確実に枯れることを了承の上で作業した結果、想定通りに1年程度で枯れてしまい倒れる前に伐採することになりました。
また、ヒノキを伐採すると同時に裏の竹林内にあるスギ2本、痛みの激しいカキ1本、そのうえで嵐山町にある依頼人様の勤務先の関係箇所に立っているヒノキとスギ1本ずつも同時に依頼されました。
本来は11日の台風19号襲来前の伐採予定でしたが雨天により中止となり、台風通過後の倒木による緊急出動対応のために空けていた今日に伐採することになりました。
伐採には枝下ろし時と同様に庭へ13tクレーンを搬入して、枯れヒノキから伐採することにしました。
ヒノキは枯れてから時間が経っており、水分が抜けて軽くなっているため長さ12mの全幹状態で1回で吊り伐りして伐り倒しました。
次に裏のスギ等を伐採するために移動し、納屋を跨いでクレーンから18m程度離れた位置にあるスギを伐採するのでジブ2段拡張も行いました。
スギは細いもののクレーンとの距離が離れているため、細い1本は全木で吊り伐りが可能でも、もう1本は樹冠部を胴切してから胴木を吊り伐りしました。
伐採材は全て納屋の向こう側へ吊り下ろしてから枝払いと造材をして、枝葉はチップ化、幹は搬出するようにしました。
伐採材の枝葉は竹林内へチップ化して散布してよいとのことで、処分するために搬出せずに済みました。
同時に今にも倒れそうに樹幹が痛んだカキも伐採し、内部は黒柿になっていましたが傷みが激しかったので、幹を細かく切り裂いてチップ化しました。
10時過ぎには全ての作業が終了し、すぐに依頼人様の関係先にあるヒノキとスギを伐採するために嵐山町へ移動しました。
ヒノキとスギは県道脇にある碑のすぐ横に立っており、県道側へ傾いていて電線にも接触しているので、これらも倒木防止のために伐採したいとのことでした。
先の現場と同様に枝葉は敷地内にチップ化散布し、伐採材は当社で全て引き取りました。
12時に作業が終了し、ちょうど雨が降ってきたところで現場から撤収しました。
東京都府中市 屋敷内のケヤキ大木の買取伐採
令和元年10月9日実施
府中市のお客様より、自宅敷地内の庭にある目通り310㎝のケヤキ大木の伐採の依頼がありました。
シンボルツリーとして大切に残されていたケヤキでしたが、近年の台風による枯れ枝の落下や、つい先日の台風15号で幹の途中に生えていた大きめの萌芽枝が落下したことで伐採を決意されました。
現場はすぐ近くに駅があり、周辺にはアパートが立ち並ぶ住宅街の中にあって道路や曲がり角が狭く、大型車両が進入できる環境ではありませんでした。
ケヤキは常口から入って多少奥の植え込みの中に立っており、現状ではクレーンを木に接近させて作業することができず、周辺の道路環境から敷地内へはミニラフターしか現地へ搬入することができませんでした。
隣地のアパート駐車場のうち依頼人様敷地と面している3面をお借りすることができ、そこへ当社の運搬用トラックが街道からギリギリ進入して来られることが分かっていたので、搬出は駐車場側より行うことにしました。
クレーンも駐車場から作業することが可能でしたが、庭から作業するより木から離れてしまうことや、クレーンが駐車場に入るとトラックは道路への駐車となってしまうことから作業は庭から行うことにしました。
目通り3mクラスのケヤキを材として伐採するためにはクレーンを木に近づける必要があり、一部植木を撤去の上で厚ベニヤを敷いて植え込み中へ13tクレーンを搬入しました。
アパート側半面の枝は枯れているものが多く、伐採中に落下してフェンスを潰してしまわないように先に枯れ枝から取り除きました。
枯れ枝除去後は又上からの枝を丸ごと吊り伐りして太枝は3回で取り払い、幹の傷み具合を観察の上で元木を3m、2番玉を4mで胴切するように検地しました。
検地の結果により3番玉を胴切して吊り下ろし、又上からの侵食が3番玉側では取り切れずに2番玉側にも入り込んでいました。
その後も検地の通りに2番玉を4m材、元木を3m材として伐採し、昼までには伐採が終了して午後からはクレーンを駐車場に近い位置へ移動し、伐採材の積込を行いました。
伐採材は大木のため短幹材でも重量があるので、伐採してから積み込むまでにクレーンとともに少なくとも1回は移動しました。
クレーンの設置位置が本来は植え込みの中であり、地盤が非常に柔らかいため使い捨てのつもりで用意した40㎜位の合板が最後にはバラバラになってしまうほどでした。
このケヤキは根張りが大きいゆえに根元が入皮となっており、アパート側の枝が過度な枝下ろしによって腐食が又下の樹幹部まで大きく侵食されていました。
枝下9mが真っ直ぐで立派なケヤキでしたが物理的に9m材での伐出はほぼ不可能であり、前記の欠点により有効に使える部分が2番玉の4m材しかないことが予め予想されていました。
依頼人様は作業費用相殺での伐採を希望されていましたが、枝葉の処分も環境的に当社で行う必要があったため、最終的にはクレーン代のみを頂いて作業させていただきました。
埼玉県所沢市 屋敷内の樹木6本の伐採(2)
令和元年10月5日実施
所沢市での屋敷内樹木伐採の続き記事です。
初日の最後に伐採したクヌギは万が一北側の道路へ運搬用トラックが進入できないことを想定して、2日の午後にユニック車で元木を庭の方まで小運搬し、2番玉と3番玉は帰り荷として持ち帰っていました。
朝は12tクレーンを搬入後、狭い道路と曲がり角を誘導の上で当社の運搬用トラックを搬入し、曲がり角や庭石、庭木の横をギリギリの幅で庭へ進入しました。
本日は知り合いの紹介により、海外製ソーチェンの輸入販売元の社長様が試供品としてソーチェンの製品を現場までお持ちくださり、またそのソーチェンを使用した作業を見学して行かれました。
まずは、2日のうちに北側から移動しておいたクヌギの元木、母屋奥からは針葉樹全てと広葉樹の太枝チップ材を積み込んで1台目を搬出しました。
現場よりトラックを搬出する際は、行きに進入してきた道には曲がり角が狭くて戻れないため、別のコースにより大幅な遠回りをして現場地内を離れました。
積込後はカシを伐採するためにクレーンを母屋と納屋の奥へ搬入する段取りをして、通路上の上下水道管やマンホール、納屋の基礎部コンクリートに厚ベニヤを敷いて路面を養生しました。
植木や納屋の屋根に注意して大人数でクレーンを誘導し、事前の計測通りにギリギリで狭い通路を通過して設置した後はジブを拡張しました。
クレーンはカシに近い位置へ設置できていたので、ジブを拡張していても二又から上の太枝を丸ごと吊り伐れる能力を確保できていました。
チッパーは間の日に他の現場でも使用することがあったため一度持ち帰っており、本日再度搬入して枝葉は全てチップ化して前回積み上げたチップ山の上に再び吹き付けました。
カシが胴木のみの状態になったところで、全幹状態で吊り伐る能力を確保できていなかったので3番玉を胴切してから元木を吊り伐りしました。
伐採しているうちに1台目を当社貯木場まで運搬していたトラックが帰ってきたので、午前のうちに残りの伐採材を積み込みました。
同時にチップ作業や作業場所の清掃も完了し、昼食後に全ての作業を終了して撤収しました。
埼玉県所沢市 屋敷内の樹木6本の伐採(1)
令和元年10月1日実施
所沢市のお客様より、自宅敷地内の屋敷林内にあるケヤキ、エノキ、カシ、クヌギ、ヒノキ、スギの各1本ずつ合計6本の伐採の依頼がありました。
台風等の大風による万が一の倒木や落下枝の防止、伐採木の前に納屋を建てるために伐採したいとのことでした。
7月中旬にご依頼をいただいてお伺いし、当社で伐採する際は猛暑の真夏を避けて10月頃の施工予定とお伝えしていました。
また、枝葉を搬出せずに林内でチップ化するため、7月に発注していたチッパーの納車が9月中になる見込みであったことから、納車後の施工であることも了承していただいていました。
クヌギを除く5本は母屋と納屋の奥にあって、伐採木にクレーンを近づけるためには母屋と納屋の間にある幅2.2m程の通路を通らなければなりませんでした。
当初、依頼人様側ではクレーンがこの通路を通過できないかもしれないとのことを事前に申告いただいていましたが、当社で計測した結果はミニラフターであれば進入可能でした。
以前、庭を整備した際に石を動かすために25tクレーンを搬入したことがあって、現場までバック走行する等搬入がかなり困難でもなんとか進入はできるとの情報もいただいていました。
クヌギは目通り250㎝で屋敷の北側の離れたところにあり、数年前に枝下ろししたのち故意に枯らしてそのままになっていましたが、この機会に同時に伐採して欲しいとのことでした。
北側の地盤は畑地で軟らかいため、クヌギの枝下ろしには5tのトラッククレーンを使用したそうで、クヌギに関してはその場に伐倒して玉切のみでもよいとのことでした。
2日間の予定で伐採と枝葉のチップ化、伐採材の搬出をする予定で、クレーンは両日とも12tで予約していましたが、初日は配車が付かずに16tクレーンとなっていました。
16tクレーンでは母屋と納屋の間を車幅と車高的に通過できないため通路の前に設置し、ジブ拡張して作業半径を多少でもカバーするようにして作業を開始しました。
初日は16tクレーンが来るとのことで、とにかく伐採に専念するため伐採材の搬出は行わないことにして、大方の伐採を終了させることを目標にしました。
幹と太枝材はいつものように当社で引き取るように長材で伐採し、それ以外の枝葉や薪相当の枝材は全て林内でチップ化して廃棄する材をゼロにしました。
依頼人様は農家であることから、チップを後々肥料として利用できるように散布せずに積み上げました。
母屋側の伐採木5本のうち、一番遠いカシのみがクレーンが届かずに当日中の伐採を断念し、余った時間で北側のクヌギの伐採に移りました。
クヌギの伐採自体にはクレーンが使用できないため、母屋側でクレーンの格納作業をしている間に伐倒に取り掛かりました。
クレーンを北側に移動させ、地盤が柔らかいため道路に近い位置に設置して伐採材の木寄せにクレーンを使用しました。
クヌギは大径木で重量が重いため、3mの短幹材で3本に玉切ってから引き摺り出しました。
最悪、伐採材は玉切して伐倒した場所に残置してもよいことになっていましたが、玉切する回数が多く今後の移動が困難になるため当社で可能な限り搬出することにしていました。
予定通りに12tクレーンを使用していた場合、朝は通路の手前にクレーンを設置して母屋の方へ伸びた枝を伐らないと通路の先へ入って作業できませんでしたが、16tクレーンでは5本中4本が移動無しで伐採が可能でした。
また、クヌギを道端まで引き摺り出すには12tクレーンでは伐採材の重量的にかなり大変であり、総合的に初日は16tクレーンを使用して正解でした。
2日目の作業は雨予報やクレーンの予約状況から5日まで延期して、残りカシ1本の伐採と伐採材の搬出となりました。
埼玉県入間市 山林林縁部のコナラとシデの枝下ろし、カシの伐採
令和元年9月19日実施
市内の土建屋さんより、入間市内の丘陵地山林林縁部にあるコナラとシデの枝下ろしの依頼がありました。
木のすぐ側の住人様が台風で枝が折れたり、万が一に木が倒れた場合は住宅に少なからず被害が出てしまうことから対処して欲しいとのことでした。
木の生えている山林の所有者様がわからなかったことや対処方法について市役所に相談しており、相談した市役所の担当者が元請の土建屋さんに施工業者の選定を委任していたそうです。
予算等の都合上、当初より根元からは伐採せずに枝下ろしのみとして、強剪定ではなく住宅側に伸びた枝のみを伐り下ろすという工事内容でした。
また、10月に消費増税が予定されていることから、8月下旬に発注となった際に9月末日までの工期と指定されていました。
現場は勾配のある丘陵地の中腹にあって、現場に続く道路は狭く勾配の非常にきつい箇所がありました。
当初は高所作業車でできるのではないかとのことでしたが、木の近くには作業車を設置することができす、周辺の道路事情から12mクラス程度までしか搬入できませんでした。
車両の設置高から木の梢端までは20mを超えており、これに対応する重機としてミニラフターの使用を提案しました。
しかし、現場へ続く道路は空車のトラックでは空転してしまうほどの勾配があるため、クレーン屋さんに現調してもらった結果はラフターの登坂能力の限界に近いとのことでした。
伐採した発生材は全て当社で処分することになっており、この現場より8月末に導入したてのウッドチッパーの新車を下して、枝葉の粉砕を行うことにしました。
発生材は現場に放置しなければ処分方法は問わないとのことで、太枝はパルプ材、チップにするには大変な中太枝は薪材、それ以外の枝葉はチップ化して当社土場等の草抑制マルチング材として再利用することにしました。
以前より、伐採発生材のうち枝葉を搬出処分する予算が無くて現場残置となり、景観の観点や各自での処分や移動に困っていた方が多く見受けられていたため、解決策として当社でも最新型のチッパーの導入に至りました。
枝葉は非常にかさ張る品物なので積込搬出する際にいかに多く積めるかが課題となっており、以前使用していたチッパーでは処理能力が低く、車体が大きいので運搬等に大きなコストがかかっていました。
このため、枝葉をトラックへ積む際にはチェーンソーで細切れにして積載していましたが作業員への負担が非常に大きく、なにより危険が伴っていました。
今回導入したチッパーはガソリンエンジンの中では最強クラスで、車体が小さいためトラックの隙間等に積載することが可能で現場への随行性が非常に高くなり、稼働率が大幅に向上すると期待しています。
枝葉の状態では運搬効率が悪く再利用ができませんが、チップ化することで積載性や運搬効率が非常に良くなり、さらには肥料やマルチング材として再利用が可能なため、処分コストを従来より下げることができます。
また、枝葉は粉砕することで積載時の空間が大幅に減ることから体積を1/4程度に圧縮することが可能で、トラック4台分の枝葉を1台で積み切ることができるようになり、運搬コストも大幅に低減できます。
今シーズン既に、初夏~真夏の時点に見積した現場ではチッパーを導入してからぜひ施工して欲しい、処分費圧縮のために粉砕して伐採跡地に散布して欲しいといった案件の割合が高くなっています。
さて、当該の枝下ろしをするにあたり12tクレーンを搬入するため、当日は住人様全面協力の下で庭や駐車スペースをお借りして、車を出払う8時以降の入場を希望していました。
現場内は狭いので、当社からの車両はダンプと道具車2台の3台でクレーンを含めた4台で入場し、庭の上空には電線が数本通っているためクレーンは伐採木から離れた位置に設置してジブ2段拡張しました。
枝下ろしなのでクレーンは数百キロの作業能力でも十分で、太く長い枝は吊り伐りしても数十キロ程度の細く短い枝は伐り落とすことが可能でした。
チップ作業も枝葉が溜まり次第実施しており、午前中に枝下ろしは終了しました。粉砕したチップでダンプ1台で積み切り、9割(約4㎥)積載で当社まで運搬しました。
パルプ材と薪材を運搬するための専用車両を現場内が狭く止め置くことができないため、チップを運搬したダンプの帰りを待って伐採材を積んで作業を終了しました。
予定通り14時過ぎに作業が終了したため、同じく市内の現場で当社創業者の妻の実家にある倒れる寸前のカシ1本の伐採へ出向しました。
このカシは古くから立っており、度重なる剪定や老木のため痛みが激しくなり根元にはサルノコシカケが2個生え、大風でいつ倒れてもおかしくない状態になっていました。
先日の台風15号で倒れなかったものの、家のシンボルツリーに見切りを付けて大惨事になる前に対処することにしました。
つい先日の15日にご依頼をいただき、ほぼ幹だけの木1本の伐採であることから、19日のメイン作業の帰り際のついで作業とすることで道具代のみで作業させていただきました。
12tクレーンも帰り際に同行し、クレーンの設置位置であるカーポートの路盤が弱く進入できないことも考慮して、伐採材の運搬車を兼ねてユニック車も用意していました。
路盤に亀裂や沈下することなく12tクレーンが進入できたことで、太枝3本をそれぞれ伐り下ろした後は胴木は全幹状態で吊り伐ることができました。
木に登り始めてから伐採して胴木をトラックに積み終えるまでの一連作業が15分で終了しました。伐採後の根元はほぼ朽ち果てており、幹と根は首の皮一枚繋がった状態でした。
枝払い等の処理作業は、道路にゴミが飛散することを防止するために伐採後はトラックの上に直接吊り下ろし、処理は当社土場に搬入してからにしました。
もうすぐ伐採や枝下ろしのハイシーズンとなり、材木屋として用材向けのケヤキ大木等の伐採シーズンを迎えます。初夏以降より時期の関係で溜めておいた依頼等、現時点でも既に多くの依頼をいただいております。
当社では基本的に夏時期の特殊伐採や用材伐採は行っていないためブログ更新が滞っていましたが、これより施工事例掲載を再開していきます。
特殊伐採でも簡単な場合や以前と同じようなケースの現場は、掲載していない場合も多々ありますのでご了承ください。
埼玉県所沢市 屋敷林造成地内の伐採
令和元年6月14日実施
千葉県の土木会社様より、所沢市内で造成中の約2400㎡の屋敷林の伐採の依頼がありました。
以前からこの土木会社様が三芳町周辺で山林を造成する際、現場内に高木、大径木、大きく傾いた木等の伐採の難しい立木があった際に当社へ依頼があり、今回は大径木が多いとのことでした。
土木会社様が着工後に依頼を受けて現地調査へお伺いし、その際にはユンボが動けるように小径木と一部の中径木や竹が伐採されて林内の見通しが良くなった状態で伐採はストップしていました。
立ち残されていた木は高木、大径木、隣地の建物に枝が被っている木ばかりで、着工前に比べてもほとんどの立木が残っていました。
伐採木の種類はカシが半分以上を占め、次いでムクが3割程度と多く、残りがケヤキ、エノキ、サワラといった構成の屋敷林でした。
伐採木の目通りのほとんどが150cm以上の中大径木で、一番大きいもので目通り3m超えのエノキや目通り3mに近いカシもあり、樹高はほとんど20mを超えていました。
現場周囲は交通のかなり多い市道や蔵などの建物、墓地や資材置場に囲まれており、造成地内は狭いためそのまま伐倒することができる立木は半分程度でした。
このため、そのまま伐倒できない立木はクレーンで枝下ろしをして樹高を低くしてから伐倒する必要がありました。
現場は土木会社様の地元ではないので多くの敷鉄板を用意することが簡単なことではないため、現場内を掘り起こして赤土を採取してクレーンの通り道に盛土して転圧しました。
20tユンボで転圧したとはいえ、鉄板を敷いていない盛土を走行するためクレーンはミニラフターに限られ、作業開始から終了までジブ2段拡張で対応する必要がありました。
現場の整地都合と当社の予定により6月4、5日に12tクレーンを搬入して枝下ろしと一部立木の伐倒を行い、6日はクレーンを使用せずに伐倒できる立木を伐採しました。
2400㎡の屋敷林を予定通り3日で伐採を完了したところで、範囲外隣地の伐採が追加で依頼されました。
伐採した枝葉の搬出や、追加で伐採する立木までクレーンを搬入させるための盛土通路の作設が必要となるので、一週間程度先延ばしにして欲しいとのことでした。
盛土通路を走行するので雨が降っている最中は勿論のこと、雨上がりの当日や翌日も作業できないため天気予報を見極めた結果、6日の時点で本日14日に追加伐採を予定していました。
追加で伐採する立木は墓地周辺のスギ、ムク、カシ、墓石の上で傾いたサワラ、現場奥の造成地外にある目通り3.4mイチョウの一部枝下ろし、カシ大径木等5本となっていました。
本日も12tクレーンを搬入し、墓石の上で傾いたサワラから伐採を開始しました。サワラは台風の影響で傾いて隣のムクに寄り掛かるようにして倒れ掛かっていました。
造成地側とは別の狭い入口からクレーンを搬入してジブ2段拡張し、サワラは4m位に全て胴切して林内から曳き出すようにして吊り出しました。
9時半頃までにサワラの伐採を終了し、現場の意向で造成の作業進行状況から奥の目通り3.4mイチョウの枝下ろしをすることにしました。
クレーンを搬入するための盛土通路がイチョウの前まで作設されており、その通路は造成の支障になるため早急に撤去したいとのことでした。
イチョウは樹齢がかなり若い頃に芯止めしたか幹が折れた影響で太めの枝が爆発するように生えており、当初は南側の建物の方へ向かっている枝のみを伐って欲しいと言うことでした。
10時過ぎから枝下ろしを始めて直ぐにイチョウの持ち主様より、強剪定に変更して欲しいと計画変更を言い渡されました。
土木会社様と協議の下、持ち主様の意向通りに強剪定することになり、枝数が非常に多く20回以上吊り伐りをしました。
この急遽な追加により15時半頃までイチョウの枝下ろしに時間を要し、もう1本クレーンで伐採をする予定であったムクに手が回らずに後日再度クレーンを搬入することになりました。
クレーンで伐採するムクの他、伐倒することができるカシ等7本を残り1日で伐採してこの現時点での追加作業を終了する予定です。
伐採材は土木会社様がチップ業者へ搬出することになっていましたが引き取りに運賃が発生するため、必要な材があれば好きなだけ搬出しても良いことになっていました。
当社ではケヤキ、ムク、カシ、エノキ、サワラの元木と2番玉を中心に、今日までに約50tの伐採材を無償で引き取りました。
埼玉県入間市 寺院内のヒノキの伐採
令和元年5月15日午後実施
市内の寺院より、敷地内南側の庫裏と道路沿いの塀との間にある目通り180cmのヒノキ等の伐採の依頼がありました。
現在当社にて、同敷地内にある文化財に匹敵する東側の庫裏移築に伴う解体工事を請け負っており、同時に敷地内の立木の伐採や枝下ろしも依頼されました。
当該の庫裏は30年以上前に宮大工の手によって建てられたもので、柱や内装等の見える箇所には非常に高価な柾目の木曽ヒノキをふんだんに使用した非常に豪華な建物でした。
当寺院と関係のある宮城県南三陸町の寺院が東日本大震災の津波により被災消失し、再建のために当該の庫裏を解体して材を寄贈するという事業に携わっています。
解体移築計画は寺院の檀家の一人である当社のお客様より話があり、廃棄を目的とする解体工事ではないことや宮大工が建てた建物であることから、費用面や請ける業者が見つからずに寺院側では困っていました。
当社では解体古材取得目的での古民家解体を過去に数回施工しており、作業の流れを把握していることや市内のお客様が困っていたことで今回の作業を請け負うことにしました。
作業内容としては建物の解体から更地化、解体材の梱包及び南三陸町へ運送することとして、現在本業と並行しています。
解体作業は当社のお客様でもあるさいたま市の宮大工さんに依頼し、解体はユニックでの吊り作業を除いて全て手作業で行っています。
当社では元請として手の空いてる作業員をほぼ毎日派遣し、大工さんの手伝いや必要資材の手配及び搬入、解体材の当社置場までの集積を本業の合間を見計らって進めています。
ここで、解体工事の他に依頼されていた立木の伐採や枝下ろしのうち、今回は南側庫裏と塀との間にあるヒノキをまずは伐採することにしました。
このヒノキは道路側に傾いており、設置された塀に迫って瓦へ当たりそうになっていることや、台風などで万が一倒れてしまわないように伐採したいとのことでした。
枝下ろしを含む作業のため秋以降の施工を予定していましたがヒノキ1本のみが伐採で、丁度市内で午前のみ12tクレーンを使用する伐採があったため、空いた午後にヒノキだけを先行して伐採することにしました。
解体・搬出作業に伴い、解体材積込用として当社のユンボとフォークリフトが張り付いているため、最低でも伐採のみ完了すれば良いということで作業を開始しました。
午前のヤマザクラの伐採が順調に早く終了し、午前のうちにクレーンや運搬車両を当寺院へ回送しました。
ヒノキは道路のすぐ脇に立っているため道路から伐採した方が非常に容易とのことでしたが、1本のために通行止め道路使用許可を申請する必要性が無いと判断し、庭からのクレーン作業を提案していました。
ヒノキは太い部類に入るものの曲ったり節が多かったりと無理に4m材を採る必要性がないため、庭にクレーンを設置して庫裏を跨いで作業することが可能でした。
敷地内には16tクレーンを搬入できるスペースがありましたが、地盤や石畳の耐久性を考慮するとミニラフターが妥当で、それでも不安なため矢板や厚ベニヤを敷いて石畳を養生しました。
クレーンとヒノキとの距離は約19mも離れており、揚程確保と庫裏の屋根への干渉を防ぐためにジブ拡張しました。
ジブ拡張したことで十分な作業能力を確保できませんでしたが伐採木がヒノキであるため、伐採に最低限必要な作業能力は問題なく確保することができました。
二又になった梢端部をそれぞれ吊り伐りし、枝付きの状態で3番玉を胴切して樹冠部を伐り下ろしました。
2番玉を胴切する際、元木を4m材として能力限界で吊り伐りできることが分かったので、元木は4m材となるように2番玉を胴切しました。
根元は根張りに穴があったものの芯に大きな腐れはなく、チップ材になることは免れましたが目は粗く、節の跡が多数みられるため利用価値を大きく見ることはできませんでした。
寺院内へ当社のどのトラックも進入可能でしたが、大工さんの車両や解体材等で敷地内が狭くなっているため、伐採材は午前に引き続きローダーダンプに積んで搬出しました。
ヒノキの伐採と積込みは15時過ぎまでに終了し、12tクレーンは残った時間で大工さんのユニックでは届かない庫裏の奥側の屋根の部材解体に駆り出されていました。
いよいよ明日は南三陸町への第一便が発つ予定となっており、運送は地元の運送屋さんの10t車を手配し、第一便には当社もトラック2台で同行して屋根瓦や玄関周りの解体材を積んで三陸へ届けに行きます。
連休を除いて本日で解体着工(4月15日)後丁度1ヶ月となりました。手作業のため、屋根や骨組みはまだ解体されていません。
埼玉県入間市 山林林縁部のヤマザクラの伐採
令和元年5月15日午前実施
当社へ伐採丸太をお持ち込みになった土木業者様の元請会社様より、地元近所の丘陵地の麓に立っている目通り220cmのヤマザクラの伐採の依頼がありました。
昨年の台風24号の暴風で木が傾いて危険であることや、木のすぐ下側で擁壁工事を始めるとのことで伐採したいとのことでした。
伐採丸太を持ち込んだ土木業者様が当社の近くで庭木の伐採や空き家の解体をしており、その元請様が伐り倒すことのできない木があるとのことで伐採業者を探しているとのお話しをいただきました。
当社の近くであるためすぐにお伺いして現地を確認したところ、車両が進入できる月極駐車場から一段高い丘陵地の山林林縁部にヤマザクラは立っており、経年により樹幹はかなり傷んでいるようでした。
お立会いいただいた元請様が駐車場とヤマザクラの間にある斜面に擁壁を施工する予定で、駐車場を5月15日から借り上げるので可能な限り15日に伐採をして欲しいとのことでした。
現地周辺は古くから住まわれている方が多い地区であるため周辺の道路は狭く、道路から駐車場への通路は乗用車の出入りしか想定していないためここも狭い状況でした。
一段高い位置から生えているため樹高がその分高くなっており、本来は16tクラスのクレーンで作業すべき現場でしたが、通路のコンクリート部が16tクレーンの重量に耐えられるか不安でした。
ミニラフターでもジブ拡張すれば梢端まで届き、伐採木がサクラであるため12tクレーンを搬入して作業することにしました。
駐車場借り上げ初日のため車両搬入は8時以降とのことで、当社から現場までは5分程度と近い距離であるため8時までクレーンも当社で待機していました。
現着後は通路に厚ベニヤを敷いてコンクリート部を養生してクレーンを搬入し、ジブを拡張して枝下ろしから開始しました。
枝数が少ないため枝の吊り伐りは4回ですぐに終了し、胴木は3分割にするように胴切して、幹から萌芽した枝は伐り落とさずにそのままの状態で胴切して駐車場へ吊り下ろしました。
3番玉と2番玉を胴切した位置でも樹幹内部は腐食して傷んでおり、元木はチェーンソーを入れてすぐに抵抗が無くなったため大穴になっていることが分かりました。
元木を吊り上げてみると内部は大きく腐って空洞となっており、肉薄状態で台風からよく持ち堪えたと称賛するような状態でした。
現地の駐車場の入口までは当社の原木運搬車は進入可能でしたが、駐車場への曲り角と通路が特に狭いため、伐採材はローダーダンプに積込んで搬出しました。
10時半過ぎには全ての作業が終了したので当社まで戻って伐採材などの荷下ろしをした後、午後から市内で12tクレーンを使用して伐採する現場へ移動しました。
東京都青梅市 道路脇の半枯れケヤキの伐採
平成31年4月27日実施
青梅市の造園業者様より、同市内にある幼稚園の駐車場と道路の間に立っている目通り230cmの半枯れ状態のケヤキの伐採の依頼がありました。
生きている枝がほとんど無く、梢端部は全て枯れて至る所で樹皮が剥が落ちていて、枯れ枝の落下や倒木の危険性が非常に高い状態にありました。
根元には大きめのサルノコシカケが2個生えており、大風が吹いたらいつ倒れてもおかしくない状態でした。
造園業者様がほかの樹木の伐採や剪定等を総合的に施工する作業の一環で、クレーンを使用した大径木の伐採となるため当社で作業させていただくことになりました。
共同作業のため枝葉等の廃棄する発生材は造園業者様が処分し、胴木は当社で引き取ることになりました。
現場は傾斜地に造成された住宅街の中にあって道路や曲り角が狭く、ケヤキが立っている脇の道路と幼稚園の駐車場にはかなりの高低差がありました。
現地調査時は駐車場内にクレーンを搬入して作業する予定でしたが、駐車場へ下りる坂の勾配が急でクレーンが登れなくなる可能性があるとのことで駐車場向かいの幼稚園敷地にクレーンを設置することになりました。
高低差のある駐車場内から作業する場合を想定して造園業者様に20tクレーンの手配をお願いしており、幼稚園敷地から作業する場合は作業半径が大きくなるためこちらから作業する場合でも20tクレーンが必要となりました。
20tクレーンを幼稚園敷地へ設置することで、駐車場側に伸びた枝は吊り伐りせずに全て伐り落とすことが可能となりました。
生憎の雨予報でしたが時々雨の少雨予報で1日フルの作業ではないこと、幼稚園のため休園日での作業指定、延期すると日程が不明瞭になることから作業を強行しました。
胴木を搬出するため当社の運搬用トラックも搬入し、途中の狭い曲り角では後輪タイヤを石垣に多少乗り上げないと曲がりきれませんでした。
住宅街のため8時半始業で20tクレーンを搬入して作業を開始し、最終的にクレーンでの吊り伐りは電線に被った生木の枝、梢端部、太枝1本の計3回で、その他の枝は全て伐り落としました。
発生材のうち枝葉は造園業者様のパッカー車へ投入し、太枝はユニック車へ積み込んでいました。
雨模様の中で作業したため樹上は非常に滑りやすく、ケヤキ系の枯れ木特有のキクラゲが多数寄生しており、踏むと滑るという危険な状態でした。
早々と枝下ろしを終了し、幹を4m材で胴切して吊り伐る作業能力を確保できなかったため、駐車場へ向けて全幹状態で伐倒しました。
根元はサルノコシカケが2個寄生している影響で白太が完全に腐っており、伐倒時に思わぬ方向へ倒れないようにチルホールを早い段階で巻いて曳き倒しました。
伐倒後、節の状況を確認して2分割に玉切して造材し、20tクレーンでは材を引き上げられないため造園業者様のユニックで駐車場へ曳き出して当社のトラックへ積込んでもらいました。
晴れたり、雨降ったり止んだりの繰り返しでも樹上作業時は幸いにも雨は降らずに11時で全作業を終了し、この現場を以って平成最後の伐採作業も終了しました。