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2019年9月

埼玉県入間市 山林林縁部のコナラとシデの枝下ろし、カシの伐採

令和元年9月19日実施

市内の土建屋さんより、入間市内の丘陵地山林林縁部にあるコナラとシデの枝下ろしの依頼がありました。

木のすぐ側の住人様が台風で枝が折れたり、万が一に木が倒れた場合は住宅に少なからず被害が出てしまうことから対処して欲しいとのことでした。

木の生えている山林の所有者様がわからなかったことや対処方法について市役所に相談しており、相談した市役所の担当者が元請の土建屋さんに施工業者の選定を委任していたそうです。

予算等の都合上、当初より根元からは伐採せずに枝下ろしのみとして、強剪定ではなく住宅側に伸びた枝のみを伐り下ろすという工事内容でした。

また、10月に消費増税が予定されていることから、8月下旬に発注となった際に9月末日までの工期と指定されていました。

現場は勾配のある丘陵地の中腹にあって、現場に続く道路は狭く勾配の非常にきつい箇所がありました。

当初は高所作業車でできるのではないかとのことでしたが、木の近くには作業車を設置することができす、周辺の道路事情から12mクラス程度までしか搬入できませんでした。

車両の設置高から木の梢端までは20mを超えており、これに対応する重機としてミニラフターの使用を提案しました。

しかし、現場へ続く道路は空車のトラックでは空転してしまうほどの勾配があるため、クレーン屋さんに現調してもらった結果はラフターの登坂能力の限界に近いとのことでした。

伐採した発生材は全て当社で処分することになっており、この現場より8月末に導入したてのウッドチッパーの新車を下して、枝葉の粉砕を行うことにしました。

発生材は現場に放置しなければ処分方法は問わないとのことで、太枝はパルプ材、チップにするには大変な中太枝は薪材、それ以外の枝葉はチップ化して当社土場等の草抑制マルチング材として再利用することにしました。

以前より、伐採発生材のうち枝葉を搬出処分する予算が無くて現場残置となり、景観の観点や各自での処分や移動に困っていた方が多く見受けられていたため、解決策として当社でも最新型のチッパーの導入に至りました。

枝葉は非常にかさ張る品物なので積込搬出する際にいかに多く積めるかが課題となっており、以前使用していたチッパーでは処理能力が低く、車体が大きいので運搬等に大きなコストがかかっていました。

このため、枝葉をトラックへ積む際にはチェーンソーで細切れにして積載していましたが作業員への負担が非常に大きく、なにより危険が伴っていました。

今回導入したチッパーはガソリンエンジンの中では最強クラスで、車体が小さいためトラックの隙間等に積載することが可能で現場への随行性が非常に高くなり、稼働率が大幅に向上すると期待しています。

枝葉の状態では運搬効率が悪く再利用ができませんが、チップ化することで積載性や運搬効率が非常に良くなり、さらには肥料やマルチング材として再利用が可能なため、処分コストを従来より下げることができます。

また、枝葉は粉砕することで積載時の空間が大幅に減ることから体積を1/4程度に圧縮することが可能で、トラック4台分の枝葉を1台で積み切ることができるようになり、運搬コストも大幅に低減できます。

今シーズン既に、初夏~真夏の時点に見積した現場ではチッパーを導入してからぜひ施工して欲しい、処分費圧縮のために粉砕して伐採跡地に散布して欲しいといった案件の割合が高くなっています。

さて、当該の枝下ろしをするにあたり12tクレーンを搬入するため、当日は住人様全面協力の下で庭や駐車スペースをお借りして、車を出払う8時以降の入場を希望していました。

現場内は狭いので、当社からの車両はダンプと道具車2台の3台でクレーンを含めた4台で入場し、庭の上空には電線が数本通っているためクレーンは伐採木から離れた位置に設置してジブ2段拡張しました。

枝下ろしなのでクレーンは数百キロの作業能力でも十分で、太く長い枝は吊り伐りしても数十キロ程度の細く短い枝は伐り落とすことが可能でした。

チップ作業も枝葉が溜まり次第実施しており、午前中に枝下ろしは終了しました。粉砕したチップでダンプ1台で積み切り、9割(約4㎥)積載で当社まで運搬しました。

パルプ材と薪材を運搬するための専用車両を現場内が狭く止め置くことができないため、チップを運搬したダンプの帰りを待って伐採材を積んで作業を終了しました。

予定通り14時過ぎに作業が終了したため、同じく市内の現場で当社創業者の妻の実家にある倒れる寸前のカシ1本の伐採へ出向しました。

このカシは古くから立っており、度重なる剪定や老木のため痛みが激しくなり根元にはサルノコシカケが2個生え、大風でいつ倒れてもおかしくない状態になっていました。

先日の台風15号で倒れなかったものの、家のシンボルツリーに見切りを付けて大惨事になる前に対処することにしました。

つい先日の15日にご依頼をいただき、ほぼ幹だけの木1本の伐採であることから、19日のメイン作業の帰り際のついで作業とすることで道具代のみで作業させていただきました。

12tクレーンも帰り際に同行し、クレーンの設置位置であるカーポートの路盤が弱く進入できないことも考慮して、伐採材の運搬車を兼ねてユニック車も用意していました。

路盤に亀裂や沈下することなく12tクレーンが進入できたことで、太枝3本をそれぞれ伐り下ろした後は胴木は全幹状態で吊り伐ることができました。

木に登り始めてから伐採して胴木をトラックに積み終えるまでの一連作業が15分で終了しました。伐採後の根元はほぼ朽ち果てており、幹と根は首の皮一枚繋がった状態でした。

枝払い等の処理作業は、道路にゴミが飛散することを防止するために伐採後はトラックの上に直接吊り下ろし、処理は当社土場に搬入してからにしました。

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(1件目)枝下ろし伐採木

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クレーン設置

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コナラ枝吊り伐り

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枝吊り下ろし

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枝葉粉砕積込作業

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太枝伐採材

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枝下ろし施工後

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(2件目)カシ伐採木

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太枝吊り伐り

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胴木吊り倒し(積込)

もうすぐ伐採や枝下ろしのハイシーズンとなり、材木屋として用材向けのケヤキ大木等の伐採シーズンを迎えます。初夏以降より時期の関係で溜めておいた依頼等、現時点でも既に多くの依頼をいただいております。

当社では基本的に夏時期の特殊伐採や用材伐採は行っていないためブログ更新が滞っていましたが、これより施工事例掲載を再開していきます。

特殊伐採でも簡単な場合や以前と同じようなケースの現場は、掲載していない場合も多々ありますのでご了承ください。

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