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2019年5月

埼玉県入間市 寺院内のヒノキの伐採

令和元年5月15日午後実施

市内の寺院より、敷地内南側の庫裏と道路沿いの塀との間にある目通り180cmのヒノキ等の伐採の依頼がありました。

現在当社にて、同敷地内にある文化財に匹敵する東側の庫裏移築に伴う解体工事を請け負っており、同時に敷地内の立木の伐採や枝下ろしも依頼されました。

当該の庫裏は30年以上前に宮大工の手によって建てられたもので、柱や内装等の見える箇所には非常に高価な柾目の木曽ヒノキをふんだんに使用した非常に豪華な建物でした。

当寺院と関係のある宮城県南三陸町の寺院が東日本大震災の津波により被災消失し、再建のために当該の庫裏を解体して材を寄贈するという事業に携わっています。

解体移築計画は寺院の檀家の一人である当社のお客様より話があり、廃棄を目的とする解体工事ではないことや宮大工が建てた建物であることから、費用面や請ける業者が見つからずに寺院側では困っていました。

当社では解体古材取得目的での古民家解体を過去に数回施工しており、作業の流れを把握していることや市内のお客様が困っていたことで今回の作業を請け負うことにしました。

作業内容としては建物の解体から更地化、解体材の梱包及び南三陸町へ運送することとして、現在本業と並行しています。

解体作業は当社のお客様でもあるさいたま市の宮大工さんに依頼し、解体はユニックでの吊り作業を除いて全て手作業で行っています。

当社では元請として手の空いてる作業員をほぼ毎日派遣し、大工さんの手伝いや必要資材の手配及び搬入、解体材の当社置場までの集積を本業の合間を見計らって進めています。

ここで、解体工事の他に依頼されていた立木の伐採や枝下ろしのうち、今回は南側庫裏と塀との間にあるヒノキをまずは伐採することにしました。

このヒノキは道路側に傾いており、設置された塀に迫って瓦へ当たりそうになっていることや、台風などで万が一倒れてしまわないように伐採したいとのことでした。

枝下ろしを含む作業のため秋以降の施工を予定していましたがヒノキ1本のみが伐採で、丁度市内で午前のみ12tクレーンを使用する伐採があったため、空いた午後にヒノキだけを先行して伐採することにしました。

解体・搬出作業に伴い、解体材積込用として当社のユンボとフォークリフトが張り付いているため、最低でも伐採のみ完了すれば良いということで作業を開始しました。

午前のヤマザクラの伐採が順調に早く終了し、午前のうちにクレーンや運搬車両を当寺院へ回送しました。

ヒノキは道路のすぐ脇に立っているため道路から伐採した方が非常に容易とのことでしたが、1本のために通行止め道路使用許可を申請する必要性が無いと判断し、庭からのクレーン作業を提案していました。

ヒノキは太い部類に入るものの曲ったり節が多かったりと無理に4m材を採る必要性がないため、庭にクレーンを設置して庫裏を跨いで作業することが可能でした。

敷地内には16tクレーンを搬入できるスペースがありましたが、地盤や石畳の耐久性を考慮するとミニラフターが妥当で、それでも不安なため矢板や厚ベニヤを敷いて石畳を養生しました。

クレーンとヒノキとの距離は約19mも離れており、揚程確保と庫裏の屋根への干渉を防ぐためにジブ拡張しました。

ジブ拡張したことで十分な作業能力を確保できませんでしたが伐採木がヒノキであるため、伐採に最低限必要な作業能力は問題なく確保することができました。

二又になった梢端部をそれぞれ吊り伐りし、枝付きの状態で3番玉を胴切して樹冠部を伐り下ろしました。

2番玉を胴切する際、元木を4m材として能力限界で吊り伐りできることが分かったので、元木は4m材となるように2番玉を胴切しました。

根元は根張りに穴があったものの芯に大きな腐れはなく、チップ材になることは免れましたが目は粗く、節の跡が多数みられるため利用価値を大きく見ることはできませんでした。

寺院内へ当社のどのトラックも進入可能でしたが、大工さんの車両や解体材等で敷地内が狭くなっているため、伐採材は午前に引き続きローダーダンプに積んで搬出しました。

ヒノキの伐採と積込みは15時過ぎまでに終了し、12tクレーンは残った時間で大工さんのユニックでは届かない庫裏の奥側の屋根の部材解体に駆り出されていました。

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伐採木

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梢端吊り伐り

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枝付き3番玉胴切

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2番玉胴切

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2番玉胴切後

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元伐り

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元木吊り上げ

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元木吊り出し

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元木吊り倒し

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伐採材

いよいよ明日は南三陸町への第一便が発つ予定となっており、運送は地元の運送屋さんの10t車を手配しつつ、第一便には当社もトラック2台で同行して屋根瓦や玄関周りの解体材を積んで三陸へ届けに行きます。

連休を除いて本日で解体着工(4月15日)後丁度1ヶ月となりました。手作業のため、屋根や骨組みはまだ解体されていません。

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埼玉県入間市 山林林縁部のヤマザクラの伐採

令和元年5月15日午前実施

当社へ伐採丸太をお持ち込みになった土木業者様の元請会社様より、地元近所の丘陵地の麓に立っている目通り220cmのヤマザクラの伐採の依頼がありました。

昨年の台風24号の暴風で木が傾いて危険であることや、木のすぐ下側で擁壁工事を始めるとのことで伐採したいとのことでした。

伐採丸太を持ち込んだ土木業者様が当社の近くで庭木の伐採や空き家の解体をしており、その元請様が伐り倒すことのできない木があるとのことで伐採業者を探しているとのお話しをいただきました。

当社の近くであるためすぐにお伺いして現地を確認したところ、車両が進入できる月極駐車場から一段高い丘陵地の山林林縁部にヤマザクラは立っており、経年により樹幹はかなり傷んでいるようでした。

お立会いいただいた元請様が駐車場とヤマザクラの間にある斜面に擁壁を施工する予定で、駐車場を5月15日から借り上げるので可能な限り15日に伐採をして欲しいとのことでした。

現地周辺は古くから住まわれている方が多い地区であるため周辺の道路は狭く、道路から駐車場への通路は乗用車の出入りしか想定していないためここも狭い状況でした。

一段高い位置から生えているため樹高がその分高くなっており、本来は16tクラスのクレーンで作業すべき現場でしたが、通路のコンクリート部が16tクレーンの重量に耐えられるか不安でした。

ミニラフターでもジブ拡張すれば梢端まで届き、伐採木がサクラであるため12tクレーンを搬入して作業することにしました。

駐車場借り上げ初日のため車両搬入は8時以降とのことで、当社から現場までは5分程度と近い距離であるため8時までクレーンも当社で待機していました。

現着後は通路に厚ベニヤを敷いてコンクリート部を養生してクレーンを搬入し、ジブを拡張して枝下ろしから開始しました。

枝数が少ないため枝の吊り伐りは4回ですぐに終了し、胴木は3分割にするように胴切して、幹から萌芽した枝は伐り落とさずにそのままの状態で胴切して駐車場へ吊り下ろしました。

3番玉と2番玉を胴切した位置でも樹幹内部は腐食して傷んでおり、元木はチェーンソーを入れてすぐに抵抗が無くなったため大穴になっていることが分かりました。

元木を吊り上げてみると内部は大きく腐って空洞となっており、肉薄状態で台風からよく持ち堪えたと称賛するような状態でした。

現地の駐車場の入口までは当社の原木運搬車は進入可能でしたが、駐車場への曲り角と通路が特に狭いため、伐採材はローダーダンプに積込んで搬出しました。

10時半過ぎには全ての作業が終了したので当社まで戻って伐採材などの荷下ろしをした後、午後から市内で12tクレーンを使用して伐採する現場へ移動しました。

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伐採木

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枝吊り伐り

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枝吊り下ろし

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最終枝吊り伐り

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3番玉胴切

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2番玉胴切

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元木吊り下ろし

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伐採材

 

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