2017年11月
埼玉県所沢市 牧場内牛舎脇のケヤキ4本の買取伐採(2)
平成29年11月24、25日実施
所沢市でのケヤキ伐採の続き記事です。
雨予報のため作業を1日延期して24日は目通り210cmケヤキの枝下ろし、目通り190cmと245cmケヤキの元伐り、ケヤキ細木の伐採、カシの剪定を行いました。
初日の作業で伐採した太枝のパルプ材がトラック1台分近く溜まっていたので、作業場所確保のためまず最初にトラックへ積込みました。
太枝の積込後は目通り210cmケヤキの横にあった細いケヤキを全木吊り伐りで伐り出し、その後目通り210cmケヤキの枝下ろしに取り掛かりました。
このケヤキは以前に枝下ろしをしていることから細枝が多数生えており、落葉のクレームを入れた建売住宅や屋外トイレの上に枝が伸びている状態でした。
建物の上に伸びている枝のため、細枝を1本ずつ丁寧に吊り伐りして枝先を屋根に当てないように注意を払って伐り下ろしました。
午後は初日に枝下ろしを完了していた目通り190cmと245cmケヤキの全幹吊り伐りと造材、余った時間で引込電線の上に伸びたカシの剪定をしました。
そのほかにコンクリート片の巻き込みから10cm高く伐っていた目通り280cmケヤキの切株から、コンクリート片を除去して厚さ10cm程度の依頼人様保存用の輪切りを伐り出しました。
25日は目通り210cmケヤキの元伐り、伐採材の全搬出、建売住宅側のムク1本の伐採、牛舎脇のムク1本の芯止めを行いました。
朝、クレーンを移動する都合から昨日までに伐採した材が邪魔になるので、まずは置いてある分だけを先にトラックへ積込みました。
次に、目通り245cmケヤキの奥にあった建売住宅側へ伸びたムクを全木吊り伐りで伐採しました。
その次に目通り210cmケヤキを全幹状態で吊り伐りし、伐り出したと同時に造材してすぐさまトラックへ積込みました。
ここで、トラック2台は遠方への伐採材出荷のため現場を出発して、伐採班は牛舎脇のムクの芯止め枝下ろしを開始しました。
このムクは牛舎の屋根の上に枝が多く広がっており、横に広がった枝は夏季の牛への日除けに利用しているため、上に伸びた4本の枝だけを伐り下ろして欲しいとのことでした。
昼前までにムクの枝下ろしと残りパルプ材の集積を完了し、午後は別トラックでパルプ材の搬出、通路の清掃、ユンボの撤収を行って3日間で全作業を終了しました。
埼玉県所沢市 牧場内牛舎脇のケヤキ4本の買取伐採(1)
平成29年11月22日実施
所沢市のお客様より、牧場内の牛舎近辺にある目通り190cm、210cm、245cm、280cmのケヤキ4本の伐採の依頼がありました。
牧場のすぐ横に最近できた建売戸建の住民から落葉のクレームが入り、対処せざるを得ない状況になり今シーズン限りで伐採することになりました。
ケヤキは牧場通路左右の比較的近い位置にあり、その中でも一番大きい目通り280cmケヤキは枝下6mで、通路すぐ脇の牛舎と隣り合わせで立っていました。
その他3本のケヤキは全て建売住宅側に立っており、伐採開始時には既に紅葉して一部の葉は落葉していました。
伐出条件は良い現場でしたが価値のある木が目通り280cmケヤキ1本に限られていること、他の3本は幹途中から枝が生えていることから、伐採費用を値引きして作業することになりました。
枝葉は依頼人様が処分、太めの枝はストーブの薪にするので短く切って残しておいて欲しいとのことでした。
通路は砂利道でも地盤が堅いと判断し、伐採には25tクレーンを搬入して3日間の予定でクレーンを現場張り付きにして作業を開始しました。
まず最初に目通り280cmケヤキの枝下ろしから開始し、6m付近で分かれた太枝2本残しの状態まで枝をほぼ全て伐り下ろしました。
次に目通り190cmケヤキの枝下ろしに移り、この木は小さめの枝2本を伐り下ろした後は、梢端の枝を大きい状態で伐り下ろして枝下ろしを終了しました。
昼休憩にはまだ時間が余っていたので目通り245cmケヤキの枝下ろしにも取り掛かり、枝1本を伐り下ろして午後の作業へ持ち越しました。
昼休憩後は14時までに残った枝を5回で全て取り払い、初日のこの時点で太い枝が多いケヤキ3本の枝下ろしを完了しました。
ひと段落ところで予報通り雨が降りそうになってきたので、最初に枝下ろしを完了した目通り280cmケヤキの伐採に戻り、伐り倒してこの日の作業を終了することにしました。
残していた太枝2本を胴切して伐り下ろし、全幹状態にしてから吊り伐りして伐採しました。
根元にコンクリートが巻き込んでいたので10cm程高い位置で元伐りし、牧場という環境から多少ながらも元腐れがあると予想していましたが、伐り倒したところ珍しく中身は無傷でした。
今日は伐採材の搬出は行わず、クレーンと伐採材を通路の脇に寄せて作業を終了しました。
明日以降は枝下ろしを完了している目通り190cmと245cmケヤキの元伐り、目通り210cmケヤキの枝下ろしからの伐採、細いケヤキ1本とムク1本の伐採を行います。
東京都青梅市 急傾斜地のケヤキの伐採とムクの枝下ろし
平成29年11月3日実施
青梅市の造園業者様より、今年5月に墓地脇のスギを伐採した隣地の多摩川の急傾斜地にあるケヤキとムクの枝下ろしの依頼がありました。
隣人様への落葉の配慮から、ちょうど伐採木の前にある家屋の建替えに伴い一旦更地にするので、この機会に重機を入れて伐採したいとのことでした。
ケヤキとムクは多摩川の崖の途中に立っており、家が建っていた崖の上からは少し離れた位置にありました。
周辺の道路が狭いため13tクレーンの搬入が限界と思われていましたが、解体時に周囲の塀を取り払うこと、現場向かい側の駐車場を使用できることから20tクレーンの搬入が可能となりました。
クレーンの設置場所である家屋が建っていた場所は地盤が軟らかいため、造園屋さんには鉄板の敷設とそのほかに枝葉の処分を協力していただきました。
当現場は9月下旬より実施がほぼ決まっていましたが、解体工事の施工時期と20tクレーンの配車予定から今日の文化の日が最速施工日でした。
当日朝、当初の予定は伐採木それぞれの枝下ろしでしたが可能な範囲で元伐りをして欲しいということになり、クレーンの作業能力上元伐りは隣人様に近いケヤキのみ実施することにしました。
20tクレーンを崖側の擁壁ギリギリに設置し、クレーンを伐採木の直上にセットしたところ、作業能力からクレーンとの距離がケヤキで約18m、ムクで約22m離れていました。
まずはケヤキの伐採から取り掛かり、クレーンの作業能力から大小の枝を4回、二又の上の太枝をそれぞれ1回づつで取り払いました。
胴木残しの全幹状態にして中間の3m付近で胴切したいところでしたが、クレーンの作業能力が足りない可能性があったので起こし伐りで伐倒して斜面上に吊り倒しました。
斜面上に倒したケヤキの玉掛位置を修正し、全幹で吊り出して元木、2番玉とも3mに造材しました。
ケヤキ伐採後休憩を挟んでムクの枝下ろしに取り掛かり、クレーンとの距離が大きく離れているため作業能力に応じた重量になるように伐採位置を適宜選び、合計で12回に及ぶ吊り伐りとなりました。
ムクの胴木は伐採しても2m材かそれ以下の長さでないと吊り伐りできず、伐採しても捨ててしまうことになるのでこれ以上は伐採しませんでした。
当初は一部の太枝のみを当社で引き取る予定であったので用意した搬出用トラックはユニック車でしたが、ケヤキの胴木も搬出することになったので急遽午後一番に8t車を呼び寄せました。
伐採班はこの現場作業を終えたあと、入間市内でクリ1本の伐採依頼が入っていたのでユニック車にカゴを付け、13m高所作業車にして急行しました。